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ユネスコで働く職員より

 

「ユネスコバンコクオフィスより」


(ユネスコ バンコク オフィス勤務  野澤美紀)

 

2004年10月に花の都パリから灼熱の太陽の下エネルギッシュに躍動するバンコクに移り、バンコクオフィスで働いています。1996年ユネスコのヤングプロフェッショナルプログラムを通し採用され、職員になって以来8年近くパリ本部で働き、職業教育課などを経て、初めてのフィールド勤務です。

 

EFA (Education For All) の旗の下、初等教育と基礎教育が同義語とみなされる風潮もあり(本来、EFAの理念は初等教育普及に限ってはいないのですが)、途上国への国際教育協力が初等教育に集中する傾向があります。しかし、アジア太平洋地域では、多くの国において中等教育-特に前期中等教育―は基礎教育もしくは義務教育の一環として位置づけられるようになっており、初等教育の普及の成果が現れた今、中等教育の就学率の普遍化及び質の向上に、国の教育政策の焦点が移行しつつあります。バンコクオフィスでは、早くから中等教育関連の事業に取り組んできましたが、実際予算等の面で今まで優遇されてきたとは残念ながらいえません。私のこちらに異動してからの課題は、そういった状況の中で、ユネスコらしさを生かした地域の事業戦略を作り、他の開発援助機関と協力し合って、加盟国のニーズにあった事業を行っていくことです。

 

私達EPR Unitの中等教育事業は、具体的に以下の分野を中心に行われています:1)政策に関連したリサーチの実施、2)政策立案者を対象としたハンドブック等の制作と提供、3)中等教育に関する国別のインフォメーションデータベース作り、4)加盟国間の経験·知識などの情報交換の促進。

 

ユネスコバンコクは、アジア太平洋地域全体をコーディネイトする役割と同時に、cluster office として、タイ、ラオス、ミャンマーを直接国レベルで支援する任務も担っています。私はその中でも特にラオスの職業教育に関連した事業に本部勤務の時から関わっており、バンコクに異動してからは、教育省内のパートナー及びそのチームとの信頼関係が以前に増して強まったように思います。このように少しずつでも事業の成果が形になっていくのが実感できるときにこの仕事のやりがいを感じます。

 

現事務局長就任以来、ユネスコでは事業のdecentralization化が推し進められていますが、バンコクオフィスのような地域事務所以外の cluster office または country office と呼ばれる事務所 (注:アジア太平洋地域では13あります) では、まだまだ少ない人員で広域にわたるユネスコの教育事業を抱え奮闘しているのが実情です。そんな中で地域オフィスのスタッフはますますこれらの事務所を専門家として支えていくことが求められ、多様性が顕著であるこの地域でそれに少しでも応えられるためにも日々努力をしていきたいと考えています。

 

 

 
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