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ユネスコで働く職員より

 

「津波警報システムの構築に向けて」


(ユネスコ IOC事務局勤務 - 山本雅博)

 

2005年12月26日、インドネシアのスマトラ島沖合で発生した巨大地震による津波は、インド洋沿岸の各国に数十万人ともいわれる壊滅的な被害をもたらしました。日本では、大きな地震があると地震情報や津波警報が直ちに報道されますが、タイ、スリランカ等では、津波が来襲するまで2時間以上の時間的余裕があったにも拘らず、沿岸住民には何の情報も提供出来ず被害を大きくさせました。 ユネスコのIOC(政府間海洋学委員会)では、従来は、太平洋の津波警報体制の改善を図ってきましたが、これを機に、インド洋のみならず世界中の津波警報システムの 整備にとりかかることとなりました。>

 

私のユネスコでの仕事は、単に地震や津波の観測システムを整備するだけでなく、津波についての啓発活動、津波の危険地域の指定等、総合的な津波警報システムを構築することにあります。 また、津波について専門的知識を持っ職員を養成することも大きな課題です。特に重要なことは、広い地域を対象としますので、地震や津波の観測データや情報は、お互いに交換し、共有することにあります。各国がお互いに協力して信頼関係を築き上げながら、世界的な津波警報システムがることが作り上げられることになります。

 

私がユネスコに来たのは、2005年の10月でした。どのような仕組みを作るべきか策定する会議が数多く開催されましたし、各国の実情調査への参加、各国からの要望とかで、 これまで経験したことのない数多くの海外出張が続きました。お蔭様で多くの人達とお会いすることが出来、貴重な話を聞くことが出来ました。 今は、これらの方々と協力しながら、より良い津波警報システム構築向けての作業を進めているところです。

ユネスコは、発足して60年。長い歴史を踏まえ、教育、文化、科学の幅広い分野での着実な活動が印象的です。実は、私は今回が2回目の国際機関勤務となります。1997年に発足したばかりの包括的核実験禁止機構(ウィーン)で、国際的な地震観測網の構築にあたりました。この時は、職員全員が新人でしたから、皆で右往左往しながらの毎日でしたが、楽しいものがありました。いずれの国際機関においても当該国と担当者間のチームワークで仕事が進められますので、お互いの信頼関係の構築が重要となります。

 

このウエブを見にこられた方は、少なからず国際機関に関心をお持ちのことでしょう。ユネスコでは様々な分野の多くの邦人職員が、組織に溶け込んで活躍されておられます。一度、扉をたたかれてみては?予期しなかった世界が待っているかもしれません。

 
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