新年のご挨拶

 

 

新年明けましておめでとうございます。 ユネスコ日本政府代表部特命全権大使・常駐代表の佐藤地(くに)です。

 

 

 

 

2016年は、世界各地でのテロ事件などを背景に、ユネスコ憲章前文が謳う「戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」という理念の重要性が改めて意識された年となりました。

 

 

 

 佐藤地

 

近年多くの人類共通の文化遺産,自然遺産が紛争により危機に瀕している状況にかんがみ、先のユネスコ総会(2015年11月)において、紛争下における文化財保護と文化多様性の促進の取組を強化することが決議されました。昨年10月の執行委員会では、同取組の着実な実行が加盟各国に促されるとともに、次の執行委員会(本年4月)において、そのための行動計画について更なる議論を行うべきことが決議されています。

 

また、昨年の第40回世界遺産委員会においては、世界遺産の保全の取組を強く促す「イスタンブール宣言」が採択されました。同委員会では、我が国が仏等関係6カ国と共同で申請した「ル・コルビュジエの建築作品」(我が国は東京の国立西洋美術館)が代表一覧表に記載され、我が国の世界遺産登録案件は計20件となりました。また、同11月に無形文化遺産委員会で、国指定重要無形民俗文化財33件を構成要素とした「山・鉾・屋台行事」が登録され、我が国の無形文化遺産登録案件は計21件となりました。
 

教育分野においては、昨年5月の伊勢志摩サミット(主要国首脳会合)に関連し、岡山県倉敷市においてG7教育大臣会合が開催され、ユネスコからボコバ事務局長が出席しました。10年ぶりに開催された本会合では、教育の果たすべき新たな役割、教えや学びの改善・向上策、新たな国際協働等について議論され、成果文書として「倉敷宣言」が採択されました。また、同10月の執行委員会時に第2回ユネスコ日本ESD賞の受賞者が発表され、我が国からユネスコへ推薦していた「岡山ESDプロジェクト」の推進協議会を含む3団体(日本、英国、カメルーン)が受賞しました。

 

本年は、戦後間もなく冒頭の憲章前文を読んで感銘を受けた人たちの熱心な努力により、「日本ユネスコ協力会」が1947年に仙台で設立されて70周年。「世界の記憶」事業を含め、ユネスコのあらゆる取組が、加盟国間の友好と相互理解の促進という、ユネスコ設立の本来の趣旨と目的を推進するものとなるよう最善を尽くして参りますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

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