最新情報

 

 

 

2017

 

 

 

第21回世界遺産条約締約国総会の開催(2017年11月14日~15日)

 

 

パリのユネスコ本部において第21回世界遺産条約締約国総会が開催されました。


締約国総会は2年に1度開催されるもので、世界遺産条約を締結している全ての締約国が参加し、世界遺産委員会の委員国の改選(21カ国中12カ国)を行うとともに、世界遺産条約の実施状況等について議論を行うものです。

 

ボコバ事務局長の挨拶の後、前回締約国総会の結果報告及び第40回及び第41回の世界遺産委員会の結果報告が行われました。

ボコバ事務局長の挨拶  

その後、世界遺産委員会の選挙が行われ、新たに、ノルウェー、スペイン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ハンガリー、ブラジル、グアテマラ、セントクリストファー・ネーヴィス、中国、オーストラリア、キルギスタン、ウガンダ及びバーレーンの12カ国が委員国として選出されました。また、選挙の後は、世界遺産基金の財政状況報告、今後の世界遺産条約の運用に係る意見交換などを行っています。

締約国総会の終了後、世界遺産委員会の第12回臨時会合が開催され、新たな議長国としてバーレーンが選出され、次回(第42回)世界遺産委員会は、2018年6月24日(日)~7月4日(水)にバーレーンの首都であるマナーマで開催されることがアナウンスされました。また、委員会においては、パラオから緊急要請に基づき、同国の複合遺産である「ロックアイランド群と南ラグーン」について国際支援を行うことが決定されました。

締約国総会及び世界遺産委員会の結果等については、ユネスコ世界遺産センターのサイトも御参照下さい。
http://whc.unesco.org/en/news/1748
http://whc.unesco.org/en/news/1749

 

 

 

2017年11月3日: 第39回ユネスコ総会レセプション

 

 第39回ユネスコ総会が10月30日~11月14日まで開催されました。この期間中の11月3日、当代表部主催により総会記念レセプションをユネスコ本部で開催しました。

佐藤地(さとう くに)ユネスコ大使からのあいさつの後、我が国の総会における代表である林芳正文部科学大臣が歓迎のスピーチを行いました。ユネスコからはエンギダ事務局次長が日本のユネスコにおける様々な取組を賞賛するスピーチを行い、また、レセプションの直前に行われた、持続可能な開発のための教育(ESD)の優れた活動を表彰する「ユネスコ/日本ESD賞」受賞者3名によるスピーチも行われました。
出席者は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている和食や日本酒を堪能し、交流を深めました。

ユネスコは195か国が加盟していますが、各国代表部大使や、ユネスコの教育・科学・文化を担当する事務局から、多数が出席して大盛況となりました。 

スピーチを行う林大臣

出席者との記念撮影(右から二人目は佐藤地当代表部大使)

スピーチを行う林大臣

出席者との記念撮影(右から二人目は佐藤地当代表部大使)
出席者と歓談する林大臣  
出席者と歓談する林大臣  

 

 

 

第39回ユネスコ総会における林文部科学大臣一般政策演説等
2017年11月3日)

 

 

 

 

11月3日、林文部科学大臣は2年に1度開催されるユネスコの最高意思決定機関であるユネスコ総会に出席し、日本政府代表として一般政策演説を行いました。
演説で林大臣は、国連の持続可能な開発目標(SDGs) の推進に政府をあげて取り組んでいること、またSDGsの達成に向けて日本が推進する教育、科学、文化などの様々な分野での取組について紹介したほか、「世界の記憶」事業の包括的見直しに関する10月の執行委員会での決議を歓迎し、責任ある加盟国としての役割を果たしていきたいと表明しました。

また、林大臣はアズレー次期事務局長候補(11月10日に事務局長として承認)、ボコバ現事務局長(当時)らと会談し、我が国とユネスコの協力について意見交換を行いました。さらに、持続可能な開発のための教育(ESD)の優れた活動を表彰する「ユネスコ/日本ESD賞」の授賞式に出席するとともに、日本政府代表部主催のレセプションにおいては、受賞者や各国のユネスコ関係者と懇談しました。 特に、アズレー次期ユネスコ事務局長補との会談では、ユネスコの政治化への流れを止めるとともに、ユネスコが本来あるべき姿を取り戻すためのリーダーシップが求められることを伝え、我が国とユネスコが引き続き友好な関係の下で協力を続けていくべきことを確認しました。(林大臣の当日の様子は文部科学省HP「今日の出来事」(http://www.mext.go.jp/b_menu/activity/index.htm)でもご覧頂けます。)

(林文部科学大臣による一般政策演説

オドレー・アズレー氏との会談
(林文部科学大臣による一般政策演説) オドレー・アズレー氏との会談
イリーナ・ボコバ氏との会談 ユネスコ/日本ESD賞 授賞式
イリーナ・ボコバ氏との会談 ユネスコ/日本ESD賞 授賞式
日本政府代表部主催レセプション 新たに修繕した日本庭園。左は佐藤当代表部大使
日本政府代表部主催レセプション 新たに修繕した日本庭園。左は佐藤当代表部大使
林文部科学大臣による一般政策演説 (参考訳) / (英語)

 

 

 

第1回ユネスコ宇宙科学メダルの授与式(2017年10月27日)

 

 

 平成29年10月27日、パリのユネスコ本部において、第1回ユネスコ宇宙科学メダルの授与式が開催されました。今回の受賞者は、①アルナルド・タマヨ・メンテス宇宙飛行士(キューバ)、②若田光一宇宙飛行士(日本)、③楊利偉宇宙飛行士(中国)及び④ワレンチナ・テレシコワ宇宙飛行士(ロシア)の計4名です。
ユネスコ宇宙科学メダルは、本年6月29日に設けられた新たな取組で、宇宙科学の発展に多大な貢献のあった組織や人物を顕彰するものです。
残念ながら、若田宇宙飛行士の出席はかないませんでしたが、佐藤大使が代理でボコバ事務局長よりメダルの授与を受け、木下JAXAパリ事務所長が若田宇宙飛行士のメッセージを代読しました。

 

キューバのメンテス宇宙飛行士及びロシアのテレシコワ宇宙飛行士は授与式に出席され、ボコバ事務局長からメダルの授与を受けた後、スピーチを行っています。楊宇宙飛行士については、やはり出席がかなわなかったので、中国代表部大使が代理でメダルの授与を受け、スピーチをしました。

 ユネスコ宇宙科学メダルについては、ユネスコのサイトも御参照下さい。
https://en.unesco.org/news/first-unesco-space-science-medals-awarded-four-prominent-scientists-and-space-practitioners

 

 

 

ユネスコ執行委員会におけるサステイナビリティ・サイエンスに係るサイドイベント開催

 

 

 平成29年10月4日~18日、パリのユネスコ本部において第202回執行委員会が開催されていますが、10月13日昼、文部科学省信託基金で実施している「サステイナビリティ・サイエンス・プロジェクト」の成果発表に関するサイドイベントが開催されました。

 

このプロジェクトは、日本政府がユネスコと協働で進めているプロジェクトで、気候変動などのグローバルな課題に対して、科学的なアプローチで対応策を検討するためのガイドラインを作ることを目的としています。


今回のサイドイベントは、無事にガイドラインが完成し、その成果を発表するために開催されたもので、同イベントにおいては、ドイツのユネスコ国内委員会の協力を得て、ガイドラインのドイツ語訳が作られたことも紹介されました。今後、策定されたガイドラインが世界中で活用されるよう、ユネスコと協力して普及・展開に努めていくこととなります。

プロジェクトの内容については、ユネスコのウェブサイトも御参照下さい。
 http://en.unesco.org/sustainability-science

 

 

 

第24回国際生命倫理委員会(IBC)及び第10回科学的知識と技術の倫理に関する世界委員会(COMEST)

の合同会合の公開会合の開催(2017年9月12~13日)

 

 

 平成29年9月12日~13日、パリのユネスコ本部において第24回国際生命倫理委員会(IBC)及び第10回科学的知識と技術の倫理に関する世界委員会(COMEST)の合同会合の公開会合が開催されました。我が国からは、京都大学iPS細胞研究所の藤田みさお准教授がオブザーバーとして議論に参加しました。

 

IBCは生命倫理の諸課題について検討を行っている専門家パネルであり、COMESTは生命倫理以外の科学倫理の課題について検討を行っている専門家パネルです。昨年から、相互の検討を互いに活かすため、合同で委員会を開催しています。今回は、IBCの検討課題として、ビッグデータに関する倫理的問題及び難民に対する生命倫理的観点からの対応を、COMESTの検討課題として、ロボティクスの倫理及び水の倫理について意見交換を行うとともに、それぞれの委員会における次回以降の検討課題について議論を行いました。

 今回の合同委員会について、ユネスコのサイトも御参照下さい。
http://www.unesco.org/new/en/social-and-human-sciences/themes/bioethics/international-bioethics-committee/ibc-sessions/ibc-comest-sessions-paris-2017/

 

 

 

展覧会「日本へのクリエイティブな旅展 2017」(Creative Travel to Japan 2017
2017948日)

 

Creative Travel to Japan 2017

本年9月4~8日、ユネスコ本部において、展覧会「日本へのクリエイティブな旅展 2017」(Creative Travel to Japan 2017)が開催されます(主催:日本へのクリエイティブな旅展実行委員会(会長:松浦晃一郎・前ユネスコ事務局長))。

 

本イベントでは、「継承から、新たな文化の創造へ」をテーマに、岐阜県、長崎県、奈良県の世界遺産や無形文化遺産のほか、54件の日本遺産、お茶や華道などの伝統文化とともに、アニメなどの現代文化が、パネル展示や映像等を通じて紹介されます。

 

 

○日時:9月4日(月)~8日(金)10:00~17:00
(但し、初日の4日は13:00から、最終日の8日は14:00まで)
○会場:ユネスコ本部フォントノワ庁舎 地上階
(セギュールホール、ミロホール、パ・ペルデュホール)
○入場:無料(要ID)

 

(参考)
本展覧会に関するチラシ(英語)

 

 

体育・スポーツ担当大臣国際会議(MINEPSⅥ)の開催(2017年7月)

 

7月13~15日で、ユネスコが主催する第6回体育・スポーツ担当大臣国際会議(MINEPSⅥ)が、ロシア・カザンで開催され、約120の国から、スポーツ担当大臣や高級実務者など約500名が参加しました。


本会議では①「万人のためのスポーツへのアクセスに関する包括的な構想の展開」、②「持続可能な開発と平和に向けたスポーツの貢献の最大化」、③「スポーツの高潔性の保護」の3つのテーマが議論され、今後の政策項目をまとめた「カザン行動計画」が採択されました。


我が国からは、松野博一文部科学大臣が参加し、昨年10月に日本で開催した「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」の成果や、我が国のスポーツを通した国際貢献事業である「スポーツ・フォー・トゥモロー」の具体的な事例について、国連の「持続可能な開発目標2030」及び「カザン行動計画」の政策項目との関連付けをして、プレゼンテーションを行いました。

 

(ユネスコの関連ページ:http://en.unesco.org/mineps6

 

松野大臣によるプレゼンテーション ロシアのスポーツ・観光大臣とのバイ会談

松野大臣によるプレゼンテーション

ロシアのスポーツ・観光大臣とのバイ会談

 

 

 

 

知的資本に関する国際会議の開催と、当代表部主催レセプション

Information and knowledge for all: Towards and Inclusive Innovation(2017年7月3~4日)

 

ユネスコ本部において、知的資本に関する国際会議「Information and knowledge for all: Towards and Inclusive Innovation」が開催されました。これは、ユネスコ総会の下部機関「万人のための情報計画(IFAP)」とパリ南大学(Université Paris-Sud)の共催によるもので、今回で13回目になります。


今回は、この分野で早くから先進的な取組を行ってきた日本に焦点を当てた形で行われ、日本政府や民間企業の、知的資本の活用によるイノベーションの取り組みについての紹介、意見交換が行われました。
会議の詳細については、ユネスコの関連リンクをご覧ください。
http://en.unesco.org/events/information-and-knowledge-all-towards-inclusive-innovation

 

また、開催初日となる3日(月)の夕方には、本会議の出席者に加え、ユネスコ事務局、各国代表部関係者などを招待して、当代表部主催のレセプションを行いました。会議の主催者を代表して、ブンフール・パリ南大学教授(Prof. Ahmed Bounfour)、ラドイコフ・ユネスコ事務局CI局課長(Mr. Boyan Radoykov)、ハダドIFAP政府間理事会議長(Ms. Chafica Haddad)からそれぞれスピーチを行いました。最後に、ユネスコ代表部・奈良臨時代理大使より、この会議の成功とさらなる発展を祈念して、乾杯を行いました。


参加者は、ユネスコ無形文化遺産に登録され、我が国の重要な知的財産である、和食や日本酒を堪能し、情報コミュニケーション分野での我が国の存在感を発揮する貴重な機会となりました。

 

奈良臨時代理大使(左)

ブンフール教授(真ん中

ラドイコフ課長(右)

 

和食・日本酒を堪能する出席者

 

 

会場の様子

 

 

 

 

第41回世界遺産委員会の開催(2017年7月2日~12日)
(『神宿る島』宗像・沖ノ島関連遺産群の登録)

 

 

ポーランドのクラクフにおいて第41回世界遺産委員会が開催されました。
今回の世界遺産委員会では、我が国から推薦している新規案件「『神宿る島』宗像・沖ノ島関連遺産群」に係る審議が行われ、我が国代表として、宮田亮平文化庁長官や谷井博美宗像市長等が委員会に参加し、審議の行方を見守りました。

 

 

当初、ICOMOSからは、8つの構成資産のうち4つのみを登録すべきと勧告されていましたが、委員会での議論の結果、全ての構成資産が世界遺産リストに登録されることが決定しました。審議結果等については、官邸、外務省及び文化庁のサイトも御参照下さい。
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/discource/20170709message.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000157.html

http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/2017070901.html

 

 

今回の世界遺産委員会の概要については、ユネスコ世界遺産センターのサイトも御参照下さい。
http://whc.unesco.org/en/sessions/41com/

 

第41回世界遺産委員会の開催)【続報】 : (今回の委員会での主なトピックス)

 

 

ポーランドのクラクフにおいて開催された第41回世界遺産委員会での主なトピックスを紹介します。

 

(1)危機遺産リスト


世界遺産一覧表に記載されている資産のうち、「重大かつ明確な危険にさらされており、保存のために大規模な作業が必要とされるもの」については、「危険にさらされている世界遺産一覧表(通称:危機遺産リスト)」に登録され、世界遺産条約に基づく援助などが行われます。


今期会合の保全状況報告の審議においては、危機遺産リストに掲載されていた資産のうち、コートジボワールの「コモエ国立公園」(1983年世界遺産登録、2007年危機遺産リストに記載)及びエチオピアの「シミエン国立公園」(1978年世界遺産登録、1996年危機遺産リストに記載)の2件については、保全状況に改善が見られたことから、危機遺産リストから外されることが決定されました。議場では、両国の努力に対し、各国から賞賛が寄せられました。


その一方で、ジョージアの「バグラティ大聖堂とゲラティ修道院」(1994年世界遺産登録、2010年危機遺産リストに記載)については、世界遺産としての真正性・完全性を損ないかねないバグラティ大聖堂の再建計画のため危機遺産リストに登録されていましたが、委員会として即時撤回を求めていた再建計画が実行されてしまったため、バグラティ大聖堂を外す形で世界遺産としての資産範囲の縮小が行われ、改めて「ゲラティ修道院」として世界遺産一覧表に記載されることが決定されました。これに伴い、危機遺産リストからも除外されています。


オーストリアの「ウィーン歴史地区」(2001年世界遺産登録)については、都市の再開発による高層建築が景観を損ねかねないとの懸念が示され、今回の委員会において危機遺産リストに登録されることとなりました。


また、今期会合では、パレスチナの「ヘブロン旧市街」について緊急的登録推薦が行われました。この制度は、世界遺産の登録基準を疑いの余地なく満たしていると考えられる資産で、自然現象や人為的活動による実際の被害を受けている場合に、通常のスケジュール及び要件から除外して、特例的に世界遺産委員会で世界遺産一覧表への登録の可否を審査するものです。緊急的登録推薦により登録が決定した資産は、登録と同時に危機遺産リストにも登録されることとなっており、「ヘブロン旧市街」も世界遺産一覧表への登録と同時に、危機遺産リストに登録されました。

 

(2)新規・拡張推薦案件の審査


今期会合では、上記の緊急的登録推薦を含め、35件の推薦案件が審査されました。なお、委員会での審議直前に自主的に推薦を取り下げた案件が2件あったため、実際に審議が行われたのは33件です。(このほか、今期会合で審議を受けるべく推薦があった案件のうち、ICOMOS等の諮問機関からの勧告の内容等を勘案して事前に申請が取り下げられたものが4件あります。)


委員会での審議の結果、21件の新規登録(自然遺産3件及び文化遺産18件)と4件の拡張登録が認められました。新規登録が認められた資産の中には、我が国から推薦していた「『神宿る島』宗像・沖ノ島関連遺産群」が含まれています。また、今回、アンゴラの「ンバンザ=コンゴの歴史地区」エリトリアの「アスマラ」が文化遺産として登録されましたが、これらは両国にとってはじめての世界遺産資産となります。このため、登録が決定した際には、議場において両国の快挙を称える声が上がりました。


新規・拡張推薦案件の審査結果概要については、ユネスコ世界遺産センターのサイトも御参照下さい(http://whc.unesco.org/en/news/1694)。

 

(3)次回の世界遺産委員会の開催地


通例では、次回の世界遺産委員会に向け、議長国、副議長国の選出が行われますが、今回は先送りとなりました。議長国は次回世界遺産委員会の開催地となりますが、現在まで、どの委員国からも立候補がなかったためです。このため、次回世界遺産委員会の開催地は現時点では決まっていません。なお、11月にパリで開催される世界遺産条約締約国会合の会期中に世界遺産委員会の臨時会合を開催し、そこで再度議論することが予定されています。

 

 

 

政府間海洋科学委員会(IOC)第29回総会の開催(2017年6月21~29日)

 

 

パリのユネスコ本部において政府間海洋科学委員会(IOC)の第29回総会が開催されました。我が国代表団としては、東京大学大気海洋研究所の植松光夫・国際連携研究センター長及び道田豊副所長、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の河野健理事補佐及び安藤健太郎グループリーダー等が議論に参加しました。

 

日本酒セミナー 参加者と懇談する簗塲講師

IOCは、世界海洋に関する調査、観測、データ交換、途上国支援プログラム等について政府間協力や企画調整を行うための組織として1960年にユネスコに設置された政府間パネルで、その総会は隔年で開催されています。


総会では、IOCのガバナンスを担当する執行理事会(39カ国で構成)の選挙が行われました。我が国は、アジア・太平洋地域から立候補し、当選しました。引き続き、IOCの活動に精力的に貢献していきます。

今回のIOC総会の概要については、ユネスコのサイトも御参照下さい。
http://www.ioc-unesco.org/index.php?option=com_oe&task=viewEventRecord&eventID=1922

 

 

 

 

日本外国語専門学校学生のユネスコ本部訪問 (2017年7月6日) 

 

 

7月6日、日本外国語専門学校アジア・ヨーロッパ言語科の学生(12名)が、同校の豊島秀宏・統括ディレクターとともにユネスコ本部を訪問しました。今回の訪問は、フランス語を専攻する学生のパリ研修の一環として行われ、国連の専門機関の一つであるユネスコを実際に訪れ、国際社会に関する見識を深めることを目的としたものです。

 

一行は、ユネスコ総会の会場となる第一会議場(1350席)、日本政府の寄贈による日本庭園(イサム・ノグチ氏作)、ユネスコ創立30周年を記念して長崎市から寄贈された「天使の頭像(Nagasaki Angel)」などを見学し、参加した学生からは、世界平和の発信地であるユネスコを知る貴重な機会となったとの感想がありました。

日本酒セミナー 参加者と懇談する簗塲講師

イカロスの墜落(The Fall of Icarus)」前 

パブロ・ピカソ氏作) 

「スパイラル(Spirale)」前

(アレクサンダー・カルダー氏作)

 

 

日本酒の会(2017年6月27日)

 

 

6月27日、大使公邸に各国のユネスコ代表部大使等を招待して、日本酒を紹介するセミナーを行いました。本会では、日本から来訪された簗塲ゆかり講師から、日本酒の種類や酒造過程などについて、動画を用いたプレゼンテーション形式で詳しく説明していただきました。続いて、実際に冷酒と熱燗の試飲を行いつつ、各日本酒の特徴について解説いただきました。


出席者からは、日本酒に関する知識を深めることができたとの感想があり、無形文化遺産の和食の一部である日本酒を堪能しつつ更なる関係強化を図る貴重な機会となりました。

  

日本酒セミナー 参加者と懇談する簗塲講師

日本酒セミナー 

参加者と懇談する簗塲講師

日本酒一覧  会場の様子

日本酒一覧  

 

会場の様子

 

 

 

 

 

ナノサイエンス・ナノテクノロジーの発展に関するユネスコ・メダルの授与式(2017年6月26日)

 

平成29年6月26日、パリのユネスコ本部において、ナノサイエンス・ナノテクノロジーの発展に関するユネスコ・メダルの授与式が開催され、我が国からは、豊田合成株式会社がメダルの授与を受けました。ノーベル物理学賞を受賞した名城大学の赤﨑勇教授、名古屋大学の天野浩教授とともに、青色発光ダイオード(LED)の技術開発や実用化・製品化をしてきた実績によるもので、同社から、横井俊広取締役と太田光一特任顧問が授与式に出席されました。

 

IGBC IGBC

メダルの授与は今回で7回目となりますが、今年から、授与の対象に民間企業が含まれることとなり、その最初の受賞となっています。今回は、我が国のほか、インド、米国、ロシア、オランダ、カンボジアもメダルの授与を受けています。

 

授与式では、ボコバ事務局長からメダル及び賞状の授与が行われ、各受賞者からスピーチが行われました。豊田合成株式会社の太田特任顧問は、青色LEDに黄色い蛍光体の入ったフィルターをかぶせると白色の光になるというデモンストレーションを披露し、出席者の関心を集めていました。

 授与式については、ユネスコ及び豊田合成株式会社のサイトも御参照下さい。

http://www.unesco.org/new/en/natural-sciences/science-technology/prospective-studies/science-policy-in-encyclopedia-for-life-support-systems/development-of-nanosciences-and-nanotechnologies/
http://www.toyoda-gosei.co.jp/news/detail/?id=586


また、青色LEDの技術開発については、科学技術振興機構のサイトも御参照下さい。
https://www.jst.go.jp/seika/bt47-48.html

 

 

国際水文学計画(IHP)ビューロー会合(第55回)の開催 (2017年6月20~22日)

 

平成29年6月20日~22日、パリのユネスコ本部において第55回国際水文学計画(IHP)ビューロー会合が開催されました。我が国からは、IHPの政府間理事会において副議長を務めている、京都大学の立川康人教授が参加しました。

IGBC

IHPは、陸域における水について、洪水対策や資源管理等に係る国際調整を行う場として昭和40年(1965年)にユネスコ総会決議に基づき設置されたもので、我が国は設立当初から積極的に事業に参加をしています。IHPでは、2年に1回政府間理事会が開催され、様々な議論が行われ、今後の事業の方向性などを決定していますが、ビューロー会合は、政府間理事会の議長と副議長が集まり、ユネスコ事務局と打合せを行う会合で、毎年開かれているものです。


今回のビューロー会合では、IHPの各事業の進捗状況の報告や今後の方向性について意見交換が行われたほか、来年6月に開催予定の政府間理事会の議題について議論が行われました。

IHPの政府間理事会及びビューロー会合については、ユネスコのサイトも御参照下さい。
http://en.unesco.org/themes/water-security/hydrology/about-us/governing-bodies

 

 

 

第10回政府間生命倫理委員会(IGBC)の開催(2017年6月19~20日

 

 

 

平成29年6月19日~20日、パリのユネスコ本部において第10回政府間生命倫理委員会(IGBC)が開催されました。我が国からは、東京工科大学の森崎隆幸教授と京都大学iPS細胞研究所の藤田みさお准教授が専門家として議論に参加しました。

 

IGBC IGBC

会場の様子

会場の様子

 IGBCは、1998年に設立された政府間パネルのひとつで、ユネスコにおいて生命倫理の諸課題について検討する専門家パネルである国際生命倫理委員会(IBC)を助言・サポートすることを役割としています。今回は、9月の次回IBC会合において審議予定の2つの報告書案について議論を行うとともに、IBCにおける次の検討課題について意見交換を行いました。

 IGBCについて、ユネスコのサイトも御参照下さい。
http://www.unesco.org/new/en/social-and-human-sciences/themes/bioethics/intergovernmental-bioethics-committee/

 

 

 

(2017年6月12~15日)第29回「人間と生物圏(MAB)」計画国際調整理事会の開催
(ユネスコ・エコパークに「祖母(そぼ)・傾(かたむき)・大崩(おおくえ)」(大分県・宮崎県)と「みなかみ」(群馬県・新潟県)

の2件が新規登録)

 

平成29年6月12日~15日、パリのユネスコ本部において第29回「人間と生物圏(MAB)」計画国際調整理事会が開催されました。


 

MAB計画は、1971年から続いているユネスコの代表的な事業のひとつで、生態系の保全と持続可能な利活用の調和を目的に、保護・保全だけでなく自然と人間社会の共生のための取組を促進する事業です。この事業の中では、「①保全機能」、「②経済と社会の発展」、「③学術的支援」の三つの機能をもつ地域を「生物圏保存地域(日本国内では「エコパーク」と呼んでいます。)として登録しています(登録は1976年から行われていますが、②の観点は1995年に追加されました。)。


今回の会合では、各国から申請のあった「生物圏保存地域」の審査が主要な議題の一つとされていて、我が国から申請していた「祖母(そぼ)・傾(かたむき)・大崩(おおくえ)」(大分県・宮崎県)と「みなかみ」(群馬県・新潟県)の2件が承認され、新たに登録されることとなりました(全部で23件の新規登録が承認されています。)。

今回の審査結果の詳細について、ユネスコ及び文部科学省のサイトも御参照下さい。

https://en.unesco.org/news/23-new-sites-added-unesco-s-world-network-biosphere-reserves

http://www.mext.go.jp/unesco/001/2017/1386813.htm

 

 

 

世界遺産トーチランコンサート(2017年6月1日)

 

 

パリのマドレーヌ寺院において、NPO法人 ユネスコパートナーシップ世界遺産トーチランコンサート協会主催により、「世界遺産トーチランコンサート」が開催されました。


このコンサートは、ユネスコの平和芸術家でもある作曲家・ピアニスト・指揮者の城之内ミサさんが主席上演者となって、城ノ内さんが「心の平和、畏敬の念」という思いを込めて作曲した作品を、各国の奏者との共演により行っているものです。


今回のコンサートは、ユネスコ世界遺産条約採択45周年を記念して、フランスを代表する国立管弦楽団奏者の参加を得て、12曲の楽曲が演奏されました。また、日本から篠笛の高桑英世さん、お琴の馬場信子さんも参加され、東邦音楽大学附属中学高等学校の生徒16名もコーラスに参加してくれました。

 

コンサートに参加してくれた東邦音楽大学附属中学高等学校合唱団の生徒たちは、翌日、松浦前ユネスコ事務局長の案内により、ユネスコ本部を見学しました。特に、生徒たちはユネスコ本部庁舎の壁面に飾られた「長崎の天使」(※)の頭像に見入っていました(写真下右)

※「長崎の天使」…日本庭園に面したユネスコ本部庁舎の壁面に、天使の頭像が飾られている(大きさは約40㎝)。これは、元々、長崎の浦上天主堂の正面にあったもので、1945年8月9日の長崎への原子爆弾による被害を奇跡的に免れた。1976年、ユネスコの設立30周年を記念して長崎市より寄贈された。

 世界遺産トーチランコンサートの詳細については、以下のサイトも御参照下さい。
http://www.wh-trc.org/

 

 

2017年5月31日~6月1日: サステイナビリティ・サイエンス・シンポジウム(第3回)の開催

 

パリのユネスコ本部において「サステイナビリティ・サイエンス・シンポジウム(第3回)」が開催されました。我が国からは、竹内和彦・東京大学教授らが参加しました。


「サステイナビリティ・サイエンス」とは、持続可能な地球社会の構築に向けて、自然科学と人文・社会科学の連携による、すべての学問分野の知を統合したアプローチです。

 

このシンポジウムは、日本政府がユネスコと協働で進めているプロジェクトの中で実施されたものです。気候変動などのグローバルな課題に対して、科学的なアプローチで対応策を検討するためのガイドラインを作ることを目的としています。

 

例えば、気候変動への対応といっても、島嶼国においては海面の上昇が具体的な課題であり、一方で、アフリカ諸国においては干ばつと洪水の被害の甚大化が課題となっています。このように、ひとつのグローバルな課題に対して、それぞれの地域では具体的な課題が異なってくるため、それぞれの国・地域で自らの課題を解決するための対応策を検討することが必要になります。


そのような対応策の検討を行うに当たって、データの評価や分析に基づく科学的なアプローチは非常に有効なものであり、そのような科学的な証拠に基づく政策立案の手法を確立するためのガイドライン作りをすることで、世界各地の課題の解決に貢献することを目的としています。

 

プロジェクトの内容やシンポジウムの概要については、ユネスコのウェブサイトも御参照下さい。

http://en.unesco.org/sustainability-science/symposia

 

 

 

2017年4月25日: 日本の夕べ」レセプション(第201回ユネスコ執行委員会)

 

第201回ユネスコ執行委員会(58カ国で構成)が4月19日~5月5日まで開催されました。この期間中の4月25日、当代表部主催により「日本の夕べ」レセプションをユネスコ本部で開催しました。


佐藤地(さとう くに)ユネスコ大使から、あいさつと乾杯の発声の後、出席者は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている和食や日本酒を堪能し、交流を深めました。

 

ユネスコは195カ国が加盟していますが、各国代表部大使や、ユネスコの教育・科学・文化を担当する事務局から、多数が出席して大盛況となりました。


会場の様子

会場の様子
ユネスコ事務局での演習の様子

出席者との記念撮影(左から3番目が佐藤大使)


 

 

 

2017年4月9日: 教育2030ステアリング・コミッティ副議長吉田和浩氏(広島大学教授)

によるASPAC会合でのプレゼンテーション

 

2015年9月の国連総会で採択された持続可能な開発目標(SDGs)に関し、教育に関する目標(SDG4)の推進方策を具体的に定めた「教育2030」の実施方策、モニタリング等について専門家が議論する「教育2030ステアリング・コミッティ」が設けられ、定期的に会合が開かれています。


こうした中、4月9日に、同ステアリング・コミッティの副議長である吉田和浩広島大学教授が、議論の状況や今後の課題等について、ASPAC会合でプレゼンテーションを行いました。


各国代表部からは、SDGsを達成するための教育指標の内容やその活用方策のほか、ASPACグループとしての意見集約の在り方、次回ステアリング・コミッティでの議論の方向性等について、積極的な質疑応答がなされました。

 

(左端が吉田教授)

※ASPAC:アジア・太平洋諸国の44カ国の代表部で構成され、現在の議長はマレーシア、書記を日本が務めています。

 

 

 

2017年3月27日: 徳島県立城東高校のユネスコ事務局での研修

 

3月27日、徳島県立城東高校の生徒(高校1年・2年 計21名)がユネスコ本部を訪問しました。当日は、当代表部及びユネスコ職員から、代表部の役割や、ESD、世界遺産を巡る課題等について説明を受け、生徒からは、発展途上国の教育状況は改善されているのか、世界遺産登録に最も重要な要素は何かなど、積極的な質疑応答がなされました。

 

当該校は文部科学省よりスーパーグローバルハイスクールに指定されており、ユネスコという国際機関での課外学習を通じて、グローバルな社会課題について探求的な学習を行う良い機会となりました。

 

 

 

 

 

2017年3月27日: 第201回ユネスコ執行委員会

 

4月19日~5月5日,ユネスコ本部にて第201回ユネスコ執行委員会(※)が開催されました。今回の執行委員会では,4月24-25日の全体会合における各国スピーチに続き,ボコバ・ユネスコ事務局長のスピーチが行われました。佐藤地・日本政府代表部大使からは,我が国の具体的な貢献の例を紹介し,現在議論されている2カ年予算案(39C/5)で望む方向性について言及しつつ,加盟国間の友好と相互理解が促進されるよう,引き続き貢献していきたい旨のスピーチを行いました。(別添orリンク)
 

また,今回の執行委員会では,ユネスコの次期事務局長候補(9名)に対するインタビューが2日にわたって行われるとともに(http://en.unesco.org/executive-board/dg-candidates-2017), 各分野の事業や次期2カ年予算など行財政事項について活発な議論が行われました。

 

次回(第202回)執行委員会は,10月4~18日に予定されています。また,2年に1回行われる総会は,本年10月30日~11月14日に予定されています。

 

※ 執行委員会:ユネスコの事業や予算を検討するため、年2回、195か国から選出された執行委員国(58か国)の代表が集まり、議論を行う。我が国は1951年のユネスコ加盟から、継続して委員国を務めてきている。

 

 

 

2017年3月27日: World Water Development Report 2017(世界水発展報告書2017)の公表

 

 

ユネスコが取り組む科学事業の中で、きれいな水の確保重要な課題の一つです。これに関して、ユネスコ本部で「世界水発展報告書(World Water Development Report)2017」の発表イベントが開催されました。

この報告書は、ユネスコが進めている「世界水アセスメント計画(WWAP)」が、国連内の水に関係した取組をしている31の機関及び38のパートナーと協働し、毎年とりまとめを行い、公表しているものです。報告書の中では、科学的な視点で現状や問題を分析し、政策的な提言を打ち出しています。

 

2017年版のテーマは、「廃水-未利用の資源(Wastewater – The Untapped Resource)」です。「きれいな水(clean water)」の確保は世界的な課題となっており、平成27年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中でも、17ある持続可能な開発目標(SDG)のうちの一つに水の問題が挙げられています(SDG6「すべての人々の水と衛生利用可能性と持続な管理を確保する」)。

 

今回の報告書の中では、日本の取組も事例紹介として2つ取り上げられています。ひとつは、平成27年の下水道法改正で、下水道管理者が発生汚泥等を処理する場合に減量化に努めるべきとの義務を加えるとともに、発生汚泥等を燃料又は肥料として再生利用するべき義務を規定したもので、この改正は昨年7月から施行されています。もうひとつは、国土交通省が実施している「下水道革新的技術実証事業(B-DASH)」による技術開発の取組です。


なお、報告書の全文は、以下のユネスコのウェブサイトで閲覧可能です。


ユネスコ日本政府代表部にて

ユネスコ本部にて

http://www.unesco.org/new/en/natural-sciences/environment/water/wwap/wwdr/2017-wastewater-the-untapped-resource/

 

 

 

2017年3月: 神戸大学のユネスコ事務局での研修

 

 


昨年に引き続き、神戸大学国際文化学部の学生(15名)が坂井一成教授とともにユネスコを訪問し、ユネスコ事務局の協力を得て、文化多様性条約を題材にした演習を行いました。演習では、文化多様性条約についての概要説明を受けた後、与えられた課題について、ユネスコ職員を交えてグループで議論を行い、その検討結果をそれぞれのグループから発表しました。事前の準備に加え、実際に実務を担当している職員と一緒に議論を行うことにより、学生たちとって非常に有意義な演習となりました。また、海外でのキャリアに関心を有する学生にとって、国際機関で働く職員との交流のよい機会ともなりました。


(ユネスコのHPでも紹介されています:
http://en.unesco.org/creativity/news/japanese-university-students-grapple-complexities-0 )

ユネスコ日本政府代表部にて ユネスコ本部にて

ユネスコ日本政府代表部にて

ユネスコ本部にて

ユネスコ事務局での演習の様子 ユネスコ事務局での演習の様子

ユネスコ事務局での演習の様子

ユネスコ事務局での演習の様子  

ユネスコ事務局での演習の様子

 

 

 

 

 

イラクにおける文化財保護のための国際調整会議(2017年2月23~24日)


 

2014年6月以降、イラクにおいては、モースル市をはじめとする多くの都市においてISILの武装勢力による支配が続き、貴重な文化財が破壊されました。武装勢力から解放された地域では、ようやく立ち入りが可能になってきましたので、世界遺産、博物館、古文書などの現状を分析し、今後の保護プランについて話し合う国際会議が、パリのユネスコ本部で開催されました。この会議は、日本政府の資金援助の下に開催されたものです。

 

会議の中で、イラクの文化・考古学・観光副大臣は、「ニネベ市の70%、ニムルド市の80%の文化遺産が破壊されました。また、モースル市付近の遺跡では、トンネルが掘られ、そこから文化財が盗まれ、ブラックマーケットやインターネットで売買されています。これがテロの資金源になっています。」と訴えました。

 

また、冒頭、イラクの関係大臣のほか、ボコバ事務局長や、佐藤地・ユネスコ日本政府代表部大使などがスピーチを行いました。佐藤大使は「イラクの遺産は人類共通の貴重な財産として、国際的に手を携えて次の世代に伝えていく必要がある。」と訴え、日本が支援している、盗難防止のための措置、地雷撤去といった保護事業を紹介しました。

 

会議には、世界各国から約80名の考古学者らが集まり、日本からは国士舘大学イラク古代文化研究所・松本健教授が出席しました。松本教授は、「破壊前のデータを提供してもらえれば、日本の技術力で遺跡を3Dで復元でき、これを元にイラク人自身が修復することが可能となる。」と提案しました。

このほか、命がけでジープに古文書と地元住民を乗せて避難させたことで「文化財ヒーロー」と呼ばれているナジーブ修道士も出席しました。彼は「イラクの豊かな文化財への日本の支援に感謝します。歴史のなぞを解く古文書がほこりにならないためには、修復が必要で、これには国際的な支援が必要です。」と訴えました。

2日目の午後には、ユネスコに加盟する195カ国の大使や代表部に対して、情報提供のためのセッションも行われました。
2日間で話し合われた内容や、提言を含んだ事業プランはユネスコのサイトに発表されています。

 

会議に関するプレスリリース:http://en.unesco.org/news/unesco-calls-international-community-help-revive-iraq-s-cultural-heritage-wake-massive
佐藤大使スピーチ


オープニング 作業部会

オープニング

作業部会

作業部会

作業部会

 

 

Ministry of Culture of Iraq/State Board of Antiquities and Heritage
Ministry of Culture of Iraq/State Board of Antiquities and Heritage Ministry of Culture of Iraq/State Board of Antiquities and Heritage

 

2017年2月15日: ユネスコ・創造都市ネットワーク(クリエイティブ・シティズ・ネットワーク)の募集が始まりました!

 

 

これは、ユネスコのプログラムで、文化の面で優れ、国際的に活躍しているとユネスコに認められた都市が連携し、文化を通じて、産業や都市の持続的な発展を目指すものです。


例えば、ローマ(映画)、リバプール(音楽)、パルマ(食文化。ハムで有名)、ヘルシンキ(デザイン)、ダブリン(文学)などが加盟し、国際的なフェスティバルの開催や芸術家の交流など、様々な活動を行っています。

現在、世界で116都市が加盟し、このうち日本からは7都市が認められています。2015年には、金沢市で年次総会が開催されて、世界の加盟都市が集まり、日本の存在感を示しました。

これに加盟を希望する都市は、2017年6月16日までに直接、ユネスコ事務局に応募してください。その際、ユネスコ日本国内委員会の推薦状が必要となりますので、文部科学省国際統括官付にお問い合わせください。なお、選考結果は、10月31日にユネスコのウェブサイトにて発表されます。

 

詳しくは、ユネスコのウェブサイトをご覧ください。 http://en.unesco.org/creative-cities/content/call-applications


2016年オステルスンド総会の模様(ユネスコ提供:Chao Wang撮影) 2015年金沢での総会 (ユネスコ/金沢市提供)

2016年オステルスンド総会の模様

(ユネスコ提供:Chao Wang撮影)

2015年金沢での総会 (ユネスコ/金沢市提供)

 

【ご参考】ユネスコ創造都市ネットワーク 
(UNESCO Creative Cities Network)について

  1. 目的・背景

ユネスコのプロジェクトの一つで、都市どうしが国際的に連携し、文化によって地域の産業活性化や持続的な発展を目指すもの。2004年に創設。
(背景として、製造業の衰退・人口減など、都市の空洞化が問題となる中、企業・芸術家・市民・行政などの連携のもとに、文化による街づくりが注目を集めていることが挙げられます。)

  1. 分野
  2. 文学、②映画、③音楽、④クラフト&フォークアート、⑤デザイン、⑥メディアアート、⑦ 食文化、の7分野

 

3.参加都市数 
世界116都市(54カ国)
日本からは、7都市。札幌市(メディアアート)、山形県鶴岡市(食文化)、浜松市(音楽)、金沢市(クラフト&フォークアート)、名古屋市(デザイン)、神戸市(デザイン)、兵庫県篠山市(クラフト&フォークアート)が参加。

  1. 2017年の選考手続き
  2. 参加を希望する都市は、申請書を直接、ユネスコ事務局に2017616日までに提出

その際、ユネスコ日本国内委員会(文部科学省が事務局)からの推薦書が必要。
(2)分野ごとの専門家と、既に参加している都市の審査に基づき、ユネスコ事務局長が決定。
発表は、20171031日を予定。
(3)応募については、各国から何都市でも応募できますが、最終的に選ばれるのは、一つの国からは3都市まで(3都市が選ばれる場合は、最低2分野にわたらなければなりません。つまり同じ分野の3都市が同時に選ばれることはありません)。

  1. 年次会合

最近の開催都市は、2008年サンタフェ(米国)、 2010年深圳(中国)、
2011年ソウル(韓国)、 2012年モントリオール(カナダ)、
2013年ボローニャ(伊)と北京(中国)(2回開催)、 2014年成都(中国)、
2015年金沢、 2016年オステルスンド(スウエーデン)、
2017年アンギャンレバン(仏)【予定】

 

佐藤大使のダカール出張(2017年1月15日~18日)

 

 

佐藤大使は、2017年1月15日から18日にかけ、セネガル共和国の首都ダカールに出張し、セネガル政府関係者等との意見交換、日本の支援によるプロジェクトが進行中の世界遺産サイト「ゴレ島」の視察、ユネスコ・スクール(ASPネット)に加盟している中学校の訪問などを行いました。


セネガル政府関係者としては、国民教育大臣、文化・通信大臣及び世界遺産担当者を訪問しました。また、ダカールのユネスコ地域事務所も訪れ、現地のユネスコ職員とも意見交換をしました。セネガル政府からは、これまでの日本からの支援に対して感謝の言葉が述べられ、今後も引き続き両国がユネスコの様々な活動において協力していくことを確認しました。また、ユネスコの地域事務所においては、地域事務所が果たしている役割や、担当している国の政府との関わり、現在抱えている課題などについて説明を受け、今後の方向性について意見交換をしました。
日本が文化遺産の保存プロジェクトの支援をしている世界遺産サイト「ゴレ島」では、副市長及びセネガル政府担当者に案内していただきました。ゴレ島は、黒人奴隷貿易の拠点(積み出し港)として知られたダカール沖合の島で、1978年に世界遺産に登録されています。ここでは、現在問題になっている波による海岸の浸食の状況を実地で確認しました。また、島内にあるセネガルの女性リーダー養成学校である国立マリアマ・バ女学院を訪問しました。同校についても、日本からの支援で施設整備が行われており、関係者から謝辞が述べられました。


ダカール市内では、サント・マリア中学校及びマーチン・ルーサー・キング女子中学校を訪問しました。両校ともユネスコ・スクールに加盟し、地球環境問題に取り組んでおり、それぞれの取組について説明を受けました。

 

 

国民教育大臣と

 

国民教育大臣と

 
Slave Houseで説明を受ける佐藤大使 副市長の案内でゴレ島を視察

Slave Houseで説明を受ける佐藤大使

副市長の案内でゴレ島を視察

名誉島民証を受け取る佐藤大使

国立マリアマ・バ女学院

名誉島民証を受け取る佐藤大使

国立マリアマ・バ女学院

波により浸食されているゴレ島の海岸  

波により浸食されているゴレ島の海岸

サント・マリア中学校で生徒からの説明を受ける佐藤大使 

サント・マリア中学校で生徒からの説明を受ける佐藤大使 

マーチン・ルーサー・キング女子中学校で生徒からの記念品を受け取る佐藤大使

サント・マリア中学校で生徒からの説明を受ける佐藤大使  

マーチン・ルーサー・キング女子中学校で生徒からの記念品を受け取る佐藤大使

 

 

2016

 

日本と外国の小学生の共同制作による壁画の展示 (ユネスコ・アートマイル壁画展、2016121216日)

 

 

「ユネスコ・アートマイル壁画展」(ジャパン・アートマイル主催)がユネスコ本部にて開催されました。同団体は、日本と海外の学校が、ICTを活用して共通のテーマで協働学習を行い、学習の成果として1枚の壁画(1.5m×3.6mの大型絵画)を共同制作するというプロジェクトを進めています。
そのうち、今回は、日本と6カ国(仏、インドネシア、ニュージーランド、パキスタン、フィリピン、タイ)の小学生による壁画10点が展示されました。開催中は、ボコバ事務局長をはじめ、ユネスコ職員や各国代表部大使など、多数の方々が来観しました。
 
初日の12日には、各国代表部大使やユネスコ事務局幹部などを招待して、オープニング・レセプションが行われました。佐藤地 ユネスコ日本政府代表部大使からは、本展示会は、ユネスコの推進するESD(持続可能な開発のための教育)を実践するものであることから、ここでの開催は非常に意義深いとする開会あいさつを行いました。続いて、塩飽隆子ジャパン・アートマイル代表、チョイ・スー・ヒャン ユネスコ教育局部長、さらには今回の共同制作に関係した6カ国の代表よりスピーチが行われました。


出席者は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている和食や日本酒を堪能しつつ、壁画を鑑賞し、教育分野での日本の取組について理解を深めてもらう良い機会となりました。

 

(左)タイとの共同作品 (右)インドネシアとの共同作品 ニュージーランドとの共同作品

(左)タイとの共同作品 (右)インドネシアとの共同作品

ニュージーランドとの共同作品

仏との共同作品 パキスタンとの共同作品

仏との共同作品       

パキスタンとの共同作品 

作品を鑑賞する出席者 作品を鑑賞する出席者

作品を鑑賞する出席者

佐藤大使スピーチ 和食・日本酒を堪能する出席者

佐藤大使スピーチ

和食・日本酒を堪能する出席者

 

 

文化事業「創造都市国際交流事業 日本へのクリエイティブな旅」 (2016年10月17~21日)

 

 

ユネスコの創造都市ネットワーク事業に関する文化イベント「日本へのクリエイティブな旅」が、ユネスコ本部にて開催されました(主催:創造都市国際交流実行委員会(会長:松浦晃一郎・前ユネスコ事務局長))。


本イベントは、日本の都市の紹介と、都市の交流により国際的なネットワークの構築を図ることで、文化産業の更なる発展を促すことを目的とするものです。

 

【参加都市・団体】
・札幌市(メディア・アーツ)、鶴岡市(食文化)、金沢市(クラフト&フォークアート)、浜松市(音楽)、神戸市(デザイン)、山形市(映画)、アンギャン=レ=バン市(メディア・アーツ)の展示
・北海道庁による縄文遺跡群の展示
・バーチャル・シンガー「初音ミク」(クリプトン・フューチャー・メディア、札幌)、(株)河合楽器製作所の楽器(浜松)、池坊華道会の生け花、橋本心泉氏の日本画の展示

 

17日のオープニング・セレモニーでは、冒頭、松浦晃一郎・実行委員会会長(前ユネスコ事務局長)のごあいさつに続き、ユネスコのボコバ事務局長及びシマター総会議長より祝辞をいただきました。
佐藤地ユネスコ日本政府代表部大使からは、「今回の事業を契機として、国際社会において、多くの都市が異文化対話や、市民の文化への参画に積極的に取り組まれることを期待しています」とのあいさつを行いました。
また、芸妓による日本舞踊(金沢市)、河合楽器のピアノを用いた演奏(海老彰子氏)、和菓子作りのデモンストレーション(鶴岡市)、呈茶(裏千家)などが行われました。

 

また、本イベントの一環として、18日にはシンポジウムも行われました。松浦会長、ロスラー・ユネスコ世界遺産センター所長によるスピーチに続き、各都市の魅力を紹介するプレゼンテーション、パネル・ディスカッション(※)が行われました。


※パネリスト:木曽功氏(元ユネスコ日本政府代表部大使), バックス・ユネスコ文化局プログラム専門官, ロラン・アンギャン=レ=バン市メディア・アーツ担当局長
司会:荒田明夫・桜美林大学教授

 

(参考)
ユネスコ「創造都市ネットワーク」は、文化を通じた都市の国際的な連携によって、文化産業の活性化による都市の持続的な発展を目指すものです。現在、我が国からは7都市(札幌市、鶴岡市、金沢市、浜松市、名古屋市、神戸市、篠山市)が加盟しております。


※文部科学省 HP:http://www.mext.go.jp/unesco/006/1357231.htm

展示の様子 展示の様子

展示の様子

日本舞踊

ボコバ事務局長スピーチ(オープニング・セレモニー)

日本舞踊 (オープニング・セレモニー)

和菓子作りデモンストレーション(オープニング・セレモニー) 各市によるプレゼンテーション (シンポジウム)

和菓子作りデモンストレーション(オープニング・セレモニー)

各市によるプレゼンテーション (シンポジウム)

 

 

 

 

第200回ユネスコ執行委員会(2016年10月4~18日)

 

 

 

10月4~18日、ユネスコ本部にて第200回ユネスコ執行委員会(※)が開催されました。7日に行われた執行委員会の全体会合では、ボコバ・ユネスコ事務局長の開会演説に続いて、各執行委員国のスピーチが行われました。佐藤地・日本政府代表部大使からは、最近のユネスコの活動や、教育、科学、文化の各分野における我が国の取組に言及しつつ、加盟国間の友好と相互理解が促進されるよう、引き続き貢献していきたいとするスピーチを行いました。
執行委員会では、ユネスコの次期二カ年事業・予算(2017-2018,39C/5)の策定をはじめ、各分野の事業・行財政事項について活発な議論が行われました。
また、今回の執行委員会では、8~9日、パリ郊外のシャンティイ(Chantilly)にて大使級のリトリート会合が開催され、各国大使が出席し、ユネスコの将来の方向性を中心とする議論が行われました。

※ 執行委員会:ユネスコの事業や予算を検討するため、年2回、195か国から選出された執行委員国(58か国)の代表が集まり、議論を行う。我が国は1951年のユネスコ加盟から、継続して委員国を務めています。

  

議場の様子 佐藤大使

議場の様子(全体会合)

(© UNESCO / A. Dunasovs)

佐藤大使スピーチ

(© UNESCO / A. Dunasovs)

ボコバ事務局長スピーチ ウォーブス執行委員会議長

ボコバ事務局長スピーチ(左)

(© UNESCO / A. Dunasovs)

ウォーブス執行委員会議長

(© UNESCO / A. Dunasovs)

リトリート会合 リトリート会合

リトリート会合(於:パリ郊外のシャンティイ) (© UNESCO / A. Dunasovs)

 

 

 

 

日本文化紹介「クールジャパン『祭』~日本の美と心の再発見~」 (2016年9月21日)

 

 


本願寺文化興隆財団の主催による文化イベント「クールジャパン 『祭』~日本の美と心の再発見~」が、ユネスコ本部にて開催されました。本事業は、昨年5月の「クールジャパン・日本人の知恵」に続いて企画されたもので、祭コンサート、基調講演(大谷暢順・本願寺文化興隆財団理事長)、十二単ショー、日仏有識者シンポジウム(※)が行われました。


また、閉演後には、日本酒の試飲会、日本への観光プロモーションなども実施され、ユネスコ各国大使やフランス市民などで大盛況となりました。


※日仏有識者シンポジウム


パネリスト:クリストフ=ジラール・パリ4区長, ステファン=マルタン・国立ケブランリ美術館館長, 杉浦勉パリ日本文化会館館長, 石井リーサ明里・照明デザイナー


コーディネーター:レジス=アルノー・フィガロ紙記者


ユネスコ関係者や一般市民など多数の出席者を得て大盛況となりました。


十二単ショー 大谷暢順理事長による基調講

十二単ショー

©本願寺文化興隆財団

大谷暢順理事長による基調講

©本願寺文化興隆財団  

祭コンサート 大谷暢順理事長による基調講

祭コンサート

©本願寺文化興隆財団

大谷暢順理事長による基調講
©本願寺文化興隆財団

日本酒を堪能する来場者 プロモーション会場の様子

日本酒を堪能する来場者 ©本願寺文化興隆財団

プロモーション会場の様子

©本願寺文化興隆財団

 

 

 

文化事業「創造都市国際交流事業 日本へのクリエイティブな旅」

 

 

今月17日(月)~21日(金)、ユネスコ本部にて、ユネスコのプロジェクトの一つである創造都市ネットワークに関する文化事業「創造都市国際交流事業 日本へのクリエイティブな旅」(主催:創造都市国際交流実行委員会(会長:松浦前ユネスコ事務局長)が開催されます。

 

展示
日時:10月17日(月)~21日(金)(但し、17日は15:00から、21日は14:00まで)
会場:ユネスコ本部フォントノワ庁舎(セギュールホール、ミロホール、パ・ペルデュホール)
入場:無料(要ID)

 

○シンポジウム
日時:10月18日(火)13:30~16:00
会場:ユネスコ本部フォントノワ庁舎(ルームⅣ)
(冒頭、松浦前ユネスコ事務局長のKey Note Speechが行われる予定です。)
要予約(当日はIDをお持ちください):
creativetraveljp2@gmail.com(創造都市国際交流実行委員会)
入場:無料

 

(参考)
○本事業に関するチラシ(英語)
○文部科学省HP(ユネスコ創造都市ネットワークについて)
http://www.mext.go.jp/unesco/006/1357231.htm


   

 

 

 

日本文化紹介事業「クールジャパン 祭 ~日本の美と心の再発見~」

 

 

9月21日(水)、ユネスコ本部にて、本願寺文化興隆財団と当代表部の共催事業「クールジャパン 祭 ~日本の美と心の再発見~」が開催されます。本事業では、祭コンサート、十二単ショーによる日本文化体験、大谷暢順 本願寺文化興隆財団理事長による基調講演、日仏有識者シンポジウムが行われます。また、閉演後には、インバウンド観光、日本酒・伝産品当のプロモーションとして日本酒の試飲や各ブースでの商材の展示、コンテンツ上映等も実施されます。


日時:2016年9月21日(水)18:30~21:30(17:30分開場)


会場:ユネスコ本部フォントノワ庁舎第二会議場(125, avenue de Suffren 75007 Paris)


入場:無料(要身分証明証)


要予約:cooljapan21@artsite.co.jp


関連HP(本願寺文化興隆財団):http://honganjifoundation.org/international/cool_japan_fr_sister_cities_matsuri/index.html


   

 

 

 

ル・コルビュジエ財団主催レセプション(2016年7月19日) (世界遺産登録記念)

 

 

世界遺産委員会で「ル・コルビュジエ建築作品」の世界遺産登録が決定したことを受け、7月19日、登録された建築物の一つであるラ・ロッシュ邸(パリ16区)に関係各国が招待され、レセプションが開催されました。

 

国立西洋美術館が登録された日本からは、石山和幸登録推進委員会会長、木下えつき台東区議会議員、佐藤地ユネスコ大使ほか、関係者が出席しました。

 

本レセプションでは、仏のアズレイ文化・コミュニケーション担当大臣が自ら出席し、「本機会に各国代表にご出席いただくことは、ル・コルビュジエ建築作品の普遍性を示している。また、仏国内のテロ事案の発生やトルコでのクーデター未遂など困難な状況下での登録であったが、文化はそれに屈するものではない」と、祝辞と力強いメッセージを述べました。また、ル・コルビュジエ財団のピコン会長や各国代表のスピーチが行われ、佐藤大使からは、「今回の申請に向けた取組で中心的役割を果たした仏に謝意を表明するとともに、作品群の適切な保存と次世代への継承に向け、引き続き各国と協力して取り組んでいきたい」と述べました。


佐藤大使スピーチ

(左:アズレイ仏文化大臣、右:ピコン財団会長)

世界遺産登録を喜ぶ出席者

 

 

 

 

国立西洋美術館など「ル・コルビュジエ建築作品」の世界遺産登録

 

 

登録決定の瞬間 

2016年7月17日、トルコのイスタンブールで開催された第40回ユネスコ世界遺産委員会において、我が国政府が、フランスを含む6か国と共同で世界遺産に推薦していた「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」が世界遺産に登録されました。この中には、我が国の国立西洋美術館をはじめ7カ国17の作品が含まれています。

登録決定の瞬間  

 ※ル・コルビュジエの建築作品


スイスで生まれ、主に仏で活動したル・コルビュジエは、20世紀の近代建築運動に多大な影響を及ぼした建築家の一人であると言われています。我が国は、仏、スイス、独、ベルギー、アルゼンチン、インドとともに、国立西洋美術館(東京都台東区)を含む計17の「ル・コルビュジエ建築作品」を世界文化遺産に共同で推薦しました。イスタンブールで開催された第40回世界遺産委員会において、「人類の創造的才能を表す傑作であり、20世紀における世界中の近代建築運動に大きな影響を与えた」ことなどが評価され、7月17日、登録が決定しました。今回の登録で、日本の世界遺産は計20件となりました。

 

(関連リンク)


「ル・コルビュジエの建築作品」(国立西洋美術館)世界遺産登録に当たっての総理メッセージ


「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」のユネスコ世界遺産一覧表への記載決定(外務大臣談話)


「ル・コルビュジエの建築作品」世界遺産一覧表への記載決定に当たっての馳浩文部科学大臣談話

 

 

 

女性の政治参画推進のためのプログラム-JFIT(日本の信託基金)による支援

 

2016年6月28日、ユネスコ本部で「政治における女性の数-モロッコとチュニジアの経験」と題したシンポジウムが行われました。これは、女性の地位向上に積極的に取り組む二つの国を例に、選挙制度改革など、女性の地位向上のための政策の効果を研究し、今後の取り組みを話し合うものです。なお、本事業は、日本の信託基金であるJFITにより実施されています。


同会議には、モロッコ大使など両国関係者のほか、ジェンダー問題の研究者、政府関係者、NGOなどが参加し、熱心な議論が行われました。また、佐藤ユネスコ大使が日本の取り組みを紹介したほか、女性問題を重視するボコバ事務局長もユネスコの取り組みとともに、日本の支援に対して謝意を述べられました。

 

モロッコとチュニジアにおいては、2011年以来の選挙制度改革などにより、国会における女性議員の比率が飛躍的に向上して、その割合はモロッコ17%、チュニジア31%と両国とも5年間でおよそ10%上昇し、中東地域における女性の政治参画の先駆者といえます。一方、同会議においては「いまだに女性は補佐的な役割にすぎない」、「政党内に女性部署を設けると、かえって女性が阻害されるおそれがある」、「家長制度から来る社会構造が女性の参画の障壁になっている」といった発言がなされ、課題も浮き彫りになりました。


今後の取り組みとして、①地方議会や政党に女性の参加者を増加させ、裾野を拡大する、②経験が不足している女性政治家への支援、③保育所など女性が政治参加しやすくするための環境整備、④女性に不利となる公募条件の撤廃、などが挙げられました。また、民間企業でも女性が働きやすい環境を整備することが人々の意識を変え、男女平等政策に繋がるという共通の認識が得られました。

 

今後、本事業の成果が多くの国において研修プログラムなどに活用され、女性の政治参加が一層進展することが期待されます。

ボコバ事務局長(中央) 

終了後、参加者と記念撮影

ボコバ事務局長(中央)

終了後、参加者と記念撮影

シンポジウムの模様

佐藤ユネスコ大使(中央)

シンポジウムの模様

佐藤ユネスコ大使(中央)

ユネスコの関連ページ: イベントに関するお知らせ
http://en.unesco.org/events/counting-women-politics-experiences-morocco-and-tunisia

 

ユネスコとジェンダー
http://www.unesco.org/new/en/unesco/themes/gender-equality/

 

 

 

 

日本文化紹介事業(真(ま)葛(くず)焼(やき) 講演会及び特別記念茶会:2016年6月16~18日)

 

 

 

江戸時代より続く京焼の窯元である宮川香齋氏がパリを訪れ、パリ日本文化会館にて、「講演会」と、実際に真葛焼の茶碗を使用した「特別記念茶会」が開催され、各国ユネスコ代表部大使などが出席しました。


16日の講演会では、杉浦館長のご挨拶に続いて、佐藤大使より、「真葛焼に見られる洗練された豊かな日本文化を紹介する機会が得られたことは大変光栄である」とする祝辞を述べました。宮川香齋氏からは、京焼・真葛焼の歴史と特徴などについてお話がありました。また、同日夜、本講演会に出席した各国ユネスコ大使を佐藤大使公邸に招待して、宮川真一氏の解説により、真葛焼の作品の鑑賞会が行われました。


18日の特別記念茶会では、参加者は真葛焼の作品を鑑賞した後、宮川香齋氏による茶の湯レクチャーとともに、実際に真葛焼の茶碗を使用して、抹茶と和菓子を堪能しました。

 

 

真葛焼作品

 

 

16日:講演会

講演会場の様子 (写真提供:パリ日本文化会館) 

佐藤大使の祝辞 (写真提供:パリ日本文化会館)  

 

 

16日夜:大使公邸での鑑賞会

参加者との記念撮影

宮川真一氏とベトナム大使

 

18日:特別記念茶会

お茶を堪能する各国大使 (写真提供:パリ日本文化会館) 佐藤大使と宮川氏他との記念撮影 (写真提供:パリ日本文化会館)

 

 

「日本の夕べ」レセプション(第199回ユネスコ執行委員会)(2016年4月8日)

 

 

 

第199回ユネスコ執行委員会の開催時期を捉え、4月8日ユネスコ本部にて、当代表部主催の「日本の夕べ」レセプションが開催されました。本レセプションでは、各国大使やユネスコ事務局幹部など多くのユネスコ関係者が出席し、ユネスコ無形文化遺産に登録された和食や日本酒を堪能して交流を深める良い機会となりました。

佐藤大使とエンギダ事務局長補 

佐藤大使と各国大使ら

佐藤大使とエンギダ事務局長補

佐藤大使と各国大使ら

和食・日本酒を堪能する出席者

 

 

 

 

第199回ユネスコ執行委員会(2016年4月4~15日)

 

 

4月4~15日、第199回ユネスコ執行委員会(※)が開催されました。7日に行われた執行委員会の全体会合では、ボコバ・ユネスコ事務局長の開会演説に続いて各執行委員国のスピーチが行われ、佐藤大使は、教育、科学、文化の各分野における重要事項と日本の取組、アフリカ開発やジェンダー分野への取組などについてスピーチを行いました。執行委員会では、教育、科学、文化の各事業や、行財政事項について活発な議論が行われました。

 

※執行委員会:ユネスコの事業や予算を検討するために年2回、195か国から選出された執行委員国(58か国)の代表が集まり議論を行う会議。我が国は1951年のユネスコ加盟から継続して委員国を務めています。

 

佐藤大使

ボコバ事務局長

佐藤大使スピーチ         
© UNESCO / A. Dunasovs                      

ボコバ事務局長スピーチ   © UNESCO / A. Dunasovs

執行委員会議長(ドイツ大使)© UNESCO / A. Dunasovs              

議場の様子(全体会合)© UNESCO / A. Dunasovs              

 

 

 

 

 

 

2016年3月30日: 略奪された文化財の不正取引防止について(ユネスコ本部で円卓会議を開催)

 

近年、テログループの中東における文化財の破壊が深刻である。世界を震撼した2015年8月のシリアのパルミアの神殿破壊は、まだ記憶に新しい。国連安全保障理事会も、博物館などから文化遺産を略奪し、密輸していることがテロリストの資金源になっていることを懸念しており、ユネスコ及び関連機関に防止するための適切な措置を講じることを求めている(2015年2月の決議2199号)。

 

ユネスコでは「文化財の不法輸出入等禁止条約(1970年条約)」を基に関係機関(※)と協力して、イラク、シリア、リビア、イエメンなどの紛争地の文化財の流出防止に取り組んでいる。しかし、近隣国のトルコ代表団によれば、約7千点のシリアの文化財を国境で抑えており、紛争地の文化財流出問題はさらに深刻化している。

 

こうした状況を背景に、3月30日、文化財の不正取引防止を考える円卓会議がユネスコ本部で開催された。会議には、政府代表団のほか、博物館館長、美術品取引の関係者、考古学者や国際法学者らが一同に会し、「不正取引における通過国、美術商の役割」や、「アート市場における統一した規制やオンライン売買への取り組み」といったテーマで熱心な議論が展開された。

 

特に、イラクのバシュラ博物館館長が「人々の生活があまりに貧しく、近所の考古学サイトから遺産を持ち出して売り出してしまう。こうした人々にこの遺産の大切さを教えていくことから始めなければならない」と語ったのが印象的であった。

 

※ 国際刑事警察機構(INTERPOL)、国際博物館会議(ICOM),世界税関機構(WCO)、国連薬物犯罪事務所(UNODC)など
参考:「文化財の不法輸出入等禁止条約(1970年条約)」

正式名称は「文化財の不法な輸入、輸出及び所有件移転を禁止し及び防止する手段に関する条約」。

 

自国の領域外に輸出される文化財について、当該文化財の輸出が許可されたものであることを示す輸出証明書を添付することとし、輸出証明書が添付されない限り、当該文化財が自国の領域外に輸出されることを禁止する輸出規制や、他の締約国の博物館等から盗取され目録記載された文化財の輸入を禁止し、そのような文化財が自国内に持ち込まれてしまった場合には、当該文化財の回復及び返還について適当な措置をとることとする輸入規制等を定めている。


 

 
     写真: 円卓会議の模様    

関連リンク:


http://www.unesco.org/new/en/culture/themes/illicit-trafficking-of-cultural-property/meetings/art-market-round-table/ 文化財不正取引に関する円卓会議(ビデオストリーミング)

 

http://www.unic.or.jp/texts_audiovisual/resolutions_reports/sc/resolutions/page/2/ 安全保障理事会決議 2199 

 

安全保障理事会決議 2199日本語訳 http://www.unic.or.jp/files/s_res_2199.pdf

     

     

 

 

 

神戸大学のユネスコ教育プログラム(2016年3月)

 

 3月8日、神戸大学国際文化学部の学生・院生15名が坂井一成教授とともにユネスコを訪問し、ユネスコ事務局の協力を得て、文化多様性条約を題材にした文化政策・国際機関の在り方の理解のための演習を行いました。


学生・院生は文化多様性条約に関するユネスコ文書を事前に予習した上で、ユネスコの担当職員から、同条約の目的、意義、経済や文化生活との関連性についての説明を聴取し、グループ・ディスカッションを行いました。また、文化多様性と維持可能な発展に関連する最新の課題についても、文化多様性条約採択10周年を記念して昨年末に出版された「グローバル・モニタリング・レポート」の資料を基に活発な議論を行いました。


このように、事前に学生側において十分な準備を行った上でのユネスコ訪問は、国際機関の業務や条約の意義・役割をより深く理解することができ、教育効果の高いものとなりました。

参考:文化多様性条約は、正式名は「文化的表現の多様性の保護及び促進に関する条約」。各国が固有の文化表現の多様性を保護・促進するための文化政策を打ち出すことを奨励し、文化産業商品や文化サービスは経済的な価値だけでなく、文化的価値のある二重性をもつ特別なものであることを、国際的に認める条約です。2005年に採択し、2007年に発効。現在は世界141カ国とEUが締結しています。日本は未締結。

http://en.unesco.org/creativity/first-global-report-evaluating-impact-convention-protection-and-promotion-diversity-cultural

 

文化財保護のための新しいエンブレムが採択(ハーグ条約締約国会議:平成27年12月8日~12月11日)

 

 

下記の青いマークに見覚えがあるでしょうか?これは、ブルーシールド(青い盾)といって、戦争時に赤十字印の救急車が射撃を受けないのと同じように、戦時に攻撃をしてはいけない文化財(例えば、教会、美術館、図書館や考古遺跡など)に付する印です。これはユネスコの文化条約の一つである「武力紛争の際の文化財の保護に関する条約(以下「ハーグ条約」)」の元で作られた、保護の対象を識別するための特殊標章です。

 

日本も批准している、ハーグ条約の第2議定書には、一定の条件を満たした文化財を国際リストに登録し、より厳格な保護下に置こうという「強化保護」という仕組みがあります。12月の締約国会議にて、この「強化保護」に登録された文化財につける新たな印が採択されました。このエンブレムは、既存のブルーシールドを赤く縁取り、軍隊や紛争者に「攻撃してはいけない」と知らせる目的で見やすいことで選ばれました。

 

なお、「強化保護」を受けた文化財に対する攻撃、軍事使用は禁止され、これが破られた場合は、違反者を処罰することができる法的整備を行っておくことが、締約国には求められています。

ドレスデン市庁舎に付されたブルーシールド(既存の標章)(写真提供:藤岡麻理子横浜市立大学特任助教)

 

http://www.unesco.org/new/en/culture/themes/armed-conflict-and-heritage/

 

 

参考:

 

 ユネスコを事務局とする「武力紛争の際の文化財保護に関する条約」は第二次世界大戦後の多くの文化財破壊を受けた反省の元に1954年にハーグで採択され、現在では124カ国(日本は2007年に条約と二つの議定書を同時に批准)が締結しています。

 

 その第一議定書は占領下にある文化財の保護や管理、また、占領地域から流入した文化財の返還義務などに関する規定があり、101カ国(2015年12月現在)が締結しています。

 

 その第二議定書は1980年~1990年代の東欧の紛争などを受けて多くの文化財破壊が防げなかったことからハーグ条約を補完・強化する目的で1999年に作られました(2004年に発効)。非国際武力紛争にも適用され、新たに「強化保護」という制度が設けられたほか、違反者に対する刑事責任なども規定されました。批准国は68カ国(2015年12月現在)です。

emblem
  「強化保護」の新しいエンブレム

 

 

 

 

2015年12月14日: ユネスコ・アジア太平洋グループ(ASPAC)主催
   レセプション「ASPACイブニング」

 

12月14日、ユネスコ本部において、アジア太平洋地域(ASPAC)に所属するユネスコ加盟国によるASPACイブニング・レセプションが開催され、ユネスコ事務局幹部や各国代表部大使などが出席しました。24カ国がそれぞれ自国料理を提供し、我が国からはお寿司、日本酒、いちご大福などを提供して大盛況となりました。また、各国の舞踊や音楽などのパフォーマンスが行われ、ASPAC各国の文化を堪能して交流を深める良い機会となりました。

 

 

 

各国の料理(マレーシア、フィリピン、タイ、イランなど)

お寿司コーナー お寿司コーナー

お寿司コーナー

各国によるパフォーマンス 各国によるパフォーマンス

各国によるパフォーマンス

 

 

 

1113日(金): 裏千家 千玄室大宗匠によるお茶会
(ユネスコ創設70周年記念行事)

 

 

11月13日(金)、ユネスコ本部にて、我が国のユネスコ親善大使である裏千家利休居士第15代前家元 千 玄室大宗匠によるお茶会が開催され、ボコバ事務局長をはじめとするユネスコ事務局幹部、中国やフランスなど各国代表部大使など約100名が出席しました。大宗匠は、「一碗からピースフルネスを」という言葉を提唱され、茶道文化を広め、世界平和の実現に向け、国内外において活躍されています。


冒頭、ボコバ・ユネスコ事務局長、及び佐藤大使のスピーチが行われました(参考1、2)。次に、大宗匠により献茶式が行われ、「ユネスコ創設70周年記念」の掛け軸代わりのスクリーンに対して、一碗のお茶を献じられて世界平和を祈念されました。続いて、大宗匠がスピーチされた後(参考3)、出席者全員に対して呈茶が行われ、和やかな雰囲気のもと、本イベントは終了しました。

 



大宗匠による献茶式

© UNESCO

大宗匠による献茶式

© UNESCO

大宗匠による献茶式

大宗匠の御挨拶 © UNESCO

出席者への呈茶© UNESCO

大宗匠の御挨拶  

出席者への呈茶

ボコバ事務局長の御挨拶

© UNESCO

佐藤大使の御挨拶

© UNESCO

ボコバ事務局長の御挨拶 

佐藤大使の御挨拶

会場の様子

© UNESCO

会場の様子

会場の様子

【参考】
1.ボコバ・ユネスコ事務局長スピーチ概要
(1)今日、人道主義的ヴィジョンが緊急に必要であり、急速な変化する時代にあって、平和とは我々一人一人が、日々の生活の中で、他者或いは世界に対する尊敬と理解とともに持つべき心である。
(2)それは、日本の茶道と千玄室大宗匠によって体現されていると考えており、ユネスコ創設70周年という特別な年に、同氏をお招きすることは非常に光栄である。
(3)大宗匠は、2012年3月にユネスコ親善大使に就任された。平和への誓いとともに、世界中でユネスコのメッセージを伝えていただいていることに、改めて御礼申し上げる。
(4)第38回総会期間中、今回のお茶会を開催することには大きな意味がある。
(5)本イベント開催に際し、大宗匠をはじめとする裏千家及びユネスコ日本政府代表部に感謝申し上げる。

 

2.佐藤大使スピーチ概要
(1)本日、ユネスコ創設70周年記念の枠組みで、我が国の親善大使である千玄室大宗匠(裏千家)によるお茶会をすることは大きな名誉である。ご出席いただいた皆様に感謝申し上げる。
(2)茶道は500年の歴史を持ち、今日に於いては、人々を最も鼓舞、感動させる日本の伝統文化の一つとして、世界中で実践されている。
(3)大宗匠は92歳であり、この機会のためにはるばる日本から来られた。「一碗からピースフルネスを」との理念のもと、世界の平和と幸福の実現のために、世界中で積極的に活動されている。
(4)「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」というユネスコ憲章全文を想起。茶道の精神が正しく理解され、今次セレモニーにより、皆様の心に平和と調和が育まれることを願う。

 

3.大宗匠スピーチ概要
(1)ユネスコ創設70周年記念に際し、本日、ユネスコ本部においてお茶会を行うことができ幸いである。
(2)ユネスコのマンデートは、教育、科学、文化に亘り非常に重要である。
(3)世界には争いがあり、紛争中の国々には苦しんでいる人々がいる。それらの人々
が平和に暮らせるよう最善を尽くすのが政治家の役割である。
(4)文化の違いはあるとしても、我々は皆人間である。昔から言われているように、人類は一つである。自分は日本人として、日本を大切に思うとともに、日本が各国と付き合い、国家間の様々な問題を乗り越えていくことが大切であると考えている。
(5)500年前に私の祖先の千利休は、一碗のお茶を点てて、差別・区別なく、あらゆる人々に差し上げた。自分自身は、これまでに100カ国近い国々を回り、お茶を差し上げてきた。
(6)人間にとって、最も大切なことは心である。自分より苦しんでいる人、悲しんでいる人を支え、暖かい手を差し伸べてあげて欲しい。
(7)自分は、一碗の中に、心を癒やしてくれる緑の色を作る。本日、皆様にお茶を差し上げる際には、召し上がる前に茶碗の中の緑を見て欲しい。そして、緑と平和を大切にして欲しい。

 

4.これまでのユネスコ、国連関連の献茶式・茶会
(1)東日本大震災追悼・復興レセプション(日時:2012年3月、於:ユネスコ本部)
(2)世界遺産条約採択40周年記念式典(日時:2012年11月、於:京都)
(3)持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議(日時:2014年11月、於:名古屋)
(4)「国際平和の日」に際する国連平和の鐘式典(日時:本年9月、於:ニューヨーク国連本部)

 

(関連リンク)
ユネスコ本部HP: Dr Genshitsu Sen offers a tea ceremony at unesco headquarters to celebrate the 70th

anniversary of the organization

 

 

 

 

 

2015年10月28日: 二村英仁ユネスコ平和芸術家コンサート
「ユース・フォーラム」

 

 

10月28日、ユネスコ本部において、「ユース・フォーラム」(ユネスコ創設70周年記念事業)の一環で、我が国初のユネスコ平和芸術家である二村英仁氏(ヴァイオリニスト)及び各国若手音楽家によるコンサートが開催されました。本コンサートには、各国代表部大使、ユネスコ事務局幹部など約600名が出席しました。
冒頭、二村氏のこれまでの活動を紹介するビデオが放映された後、各国若手音楽家12名と、様々な組み合わせによる合奏が行われました。


また、本コンサート直前、会場付近において、日本スタンドを設けて当代表部主催レセプションが実施され、会場に日本の食文化、観光などの紹介資料を設置するとともに、和食(おにぎり、日本茶)を提供することで、日本文化紹介及び観光アピールを行いました。

 

【当日のプログラム】

  1. 二村氏とMs Emmeline Planche(フランス人、チェロ)及びMs Yani Zeng(中国人、クラリネット)

  2. 二村氏とMr. Ziggy Adam(セイシェル人、ギター)

  3. 二村氏とMs Shintia Dewi、Ms Biru Nitis Anjanie(インドネシア人2名、伝統楽器)及び本山氏(日本人、ピアノ)

  4. 二村氏とMs Sâmara de Oliveira、Mr Yuri Silva、Mr Diego Lopes、Mr Jorge Mendes(ブラジル人4名、ヴァイオリン、ヴィオラ及びチェロ)

  5. 二村氏とMs Jing Crystal Wu(中国人、フルート)

  6. 二村氏とMs Segolene Cogneau(フランス人、ヴァイオリン)

  7. 二村氏ソロ

  8. 最後に、上記参加者全員で合唱・合奏。

 

 

コンサートの様子

日本スタンド

 

日本スタンド

日本スタンド

 

 

  2015年10月5日: 創造都市ネットワーク事業の紹介 (鶴岡市長一行の来訪)

 

10月5日、榎本政規鶴岡市長一行が、同県の文化推進活動のためにユネスコを来訪した際、当代表部にもお立ち寄り頂きました。榎本市長と佐藤大使は、鶴岡市が食部門で2014年に加盟を果たしたユネスコ創造都市ネットワーク事業について意見交換を行い、市長からは世界に和食、精進料理を普及していきたい、将来の食糧不足にも対応するため、鶴岡市の優れた食文化、農業技術を途上国にも広めていきたいといった取り組みについてお話し頂きました。また、市長は鶴岡市の特産であるだだちゃ豆(枝豆)や精進料理が育った豊かな農産業の話をされ、ミラノで開催されている国際博覧会において、鶴岡市もブースを出展したことも伺いました。

 

2004年に創設された創造都市ネットワーク(Creative cities network)は7つの分野(食文化、文学、映画、音楽、クラフト&フォークアート、デザイン、メヂィア・アート)の一つで秀でた創造性のある取り組みをしている世界の都市が加盟し(現在では世界32カ国から69都市)、ネットワークによる各都市の交流から文化産業の創造性、発進力を高めるのを目的とします。都市との経験や知識、人の交換だけでなく、共同事業を立ち上げたりすることで産業振興、地域活性化を目指します。

 

日本からは鶴岡市の他、札幌市(メディアアート)、金沢市(クラフト&フォークアート)、 名古屋市(デザイン)、神戸市(デザイン)、浜松市(音楽)の6都市が加盟を果たしていますが、加盟するにはそれぞれの都市のその分野での実績や国際的な活動や将来的な視野などを示さなければならず、審査は簡単ではありません。

 

今年の2015年の選考においては、日本からは新潟市が食文化、山形市が映画、兵庫県篠山市がクラフト&フォークアートの3都市が申請しており、12月上旬に決定される予定です。

 

関連リンク: 創造都市ネットワーク

 

 

 

 

 10月12日(月)から16日: 『デジタル・ドキュメンテーション 科学技術を用いた遺産保全』

 

10月12日(月)から16日(金)まで、ユネスコ本部にて、一般財団法人「産業遺産国民会議」、内閣官房及び当代表部の共催で『デジタル・ドキュメンテーション 科学技術を用いた遺産保全』が開催されます。本展示会は、国内・海外の産業遺産や、世界の文化遺産の保全・保護に資する最新のデジタル保存技術を紹介するものです。これらの技術を用いれば、稼働中の工場や紛争などで危機に瀕している文化遺産等、一般の人がアクセスすることが困難な遺産を身近に知ることができます。本展示会での最新技術を駆使した映像・画像を通じて、世界各国の文化遺産の価値、保全・保護の重要性について、ユネスコ加盟国の関係者の理解が一層深まることが期待されます。 

 

『デジタル・ドキュメンテーション 科学技術を用いた遺産保全』(パンフレット)

 

 

ポスター

 

 

 [文化] 文化財不法輸出入禁止条約(1970年条約)

の第3回補助委員会会合の開催 (平成2792830日)

 

ユネスコの文化を保護する目的の条約のうち、現在、国際社会の状況を受けて、最もその効果が期待されている一つが「文化財不法輸出入等禁止条約」(通称「1970年条約」)です。例えば、イラクやシリアなどで横行する文化財の略奪に伴い、テロリストの資金源となる不法な文化財売買をどのように防止するかといった問題を扱う、国際的な枠組みです。

この条約の効果的運用を図るため、政府間委員会である「補助委員会」が設置されてます。これは、ごく最近の2012年に設置されたもので、選挙で選ばれた18ヶ国から構成され、日本も委員国です。同委員会においては、条約の運用指針を作成するほか、これまで、国際的に通用する共通文化IDの具体化、文化財が流出した時の国際協力体制の構築などを行ってきました。

 

9月28~30日、この「補助委員会」の第3回会合がパリのユネスコ本部で開かれました。日本からは、国際私法の専門家である香川大学の八並廉准教授や日本政府代表部員が出席しました。今会合では、条約策定時には想定されなかった「インターネット上の不法文化財の売買」と「文書遺産の不法売買」を次会合の優先課題として扱うことが決定されました。また、事務局から現在、紛争下の危機にある文化財の保護に関する活動が報告されました。その他、各国の文化財関連の法律が分かるユネスコデータベースNATLAWSや国連薬物犯罪事務所(UNODC)との協力についても紹介されました。

 

今回の会議で興味深かったのは、イタリアのカラビニエリの特別な文化財保護部隊の活動紹介です。イタリアはこの分野では先進国であり、ユネスコに対して専門家を派遣し、イラクでは盗難文化財の見分け方に関する警察や税関のトレーニング、考古学サイトを保護する警備員のトレーニングなどを行っています。その中で、美術品はそのまま運搬・取引しては直ぐに見つかり、没収されてしまうため、分解したり、ばら売りする例などが紹介されました。

 

1970年条約

 

ユネスコ文化財法律データベース

 

ユネスコ・イタリア大使がカラビニエリの活動を紹介

 

会議場写真:ユネスコ・イタリア大使がカラビニエリの活動を紹介

 

[文化] ユネスコの文書保存活動:アフリカ・マリのトンブクトゥ古文書の保存

 

ユネスコが重要な文書の保存を行っていることをご存じでしょうか。ここでは、その一つをご紹介します。

 

「黄金郷」と呼ばれていた、サハラ砂漠南端の都市トンブクトゥは1990年に歴史地区が世界遺産として登録されています。さらに、そのトンブクトゥには数十万点にも及ぶ重要な「イスラム古文書」があることで有名です。その古文書は13世紀のものまで遡り、内容は哲学、数学、天文学、医学から言語学と多岐に渡っています。

 

2012年から2013年にかけて、マリ北部にイスラム武装勢力が掌握し、霊廟などが破壊され、このかけがえのない古文書も数百点ほど破壊されました。しかし、過激派の破壊から守るために命がけでこの宝の大部分を住民が少しずつ、図書館から持ち出し、首都バマコの安全な場所に移動し、保管しました。 これを今、ユネスコは修復し、もとの図書館へ返還し、デジタル化などの保存事業を行っています。また、当時これらの古文書はその希少価値からバラ売りで闇市場で売買されました。このため、ユネスコはマリ政府に対し、文化財の不法輸出を禁止する法律を導入する支援なども行っています。

 

この古文書の壮大な救出劇をドキュメンタリーにした「トンブクトゥの古文書の足跡を追って」(仏ジャン・クレピュ作)が2015年9月、ユネスコ本部で放映されました。ドキュメンタリーは写本を鉄箱に詰めて、過激派に見つからないように木船で運ぶ緊迫したシーンから始まります。このシーンから、古文書がトンブクトウの人々の誇りであることを感じました。放映後、マリのユネスコ事務所長やマリの学生は「この古文書はマリの誇りだ」、「文化はその国民のパスポートである」、「古文書を燃やすと言うことは我々の歴史を破壊することだ」と語りました。

マリ政府はこれらの古文書をユネスコの世界記憶遺産(Memory of the World)に申請したいとしています。 http://fr.unesco.org/news/film-documentaire-piste-manuscrits-tombouctou-aminata-bore-recue-chef-du-bureau-unesco-bamako

 

 

 

 

 

[文化] 無形文化遺産保護条約の評価機関会合の結果について

 

無形文化遺産保護条約については、我が国は2004年に締約国となり、これまで22件が代表一覧表に記載されています。最近では2013年に「和食;日本人の伝統的な食文化」、2014年に「和紙;日本の手漉和紙技術」が記載されています。


9月9日~10日、ユネスコ本部にて、無形文化遺産保護条約に基づく、代表一覧表ほか各種リストへの2015年サイクル記載申請案件を審査する評価機関会合が開催されました。この評価機関は、本条約の政府間委員会の下に置かれ、世界の6地域からそれぞれ2名(専門家1名及びNGO1名)ずつ選出された委員計12名で構成されています。我が国からはアジア大洋州地域グループの専門家枠に岩崎まさみ北海学園大学教授が締約国による選挙によって選出され、2014年から2年間の任期で委員を務めています。
6月に引き続いて開催された本評価機関会合では、45件の審査結果が取りまとめられ、11月30日からナミビアにて開催される本条約の第10回政府間委員会に提案されることになります。ユネスコ事務局によれば、この審査結果を含む政府間委員会の作業文書は遅くとも11月2日までにウェブサイトにて公表される予定です。
なお、2015年の我が国からの審査案件はありませんが、2016年には「山・鉾・屋台行事」(全国33件の祭りで構成)が審査される予定です。

 

ユネスコ関連サイト
http://www.unesco.org/culture/ich/index.php?lg=en&pg=00009


 

 

 

 

[教育] 教育2030行動枠組みドラフティング・グループ会合(第1回)の結果について

 

 

平成27年8月31日~9月1日、ユネスコ本部にて、9月の国連総会特別サミットにて採択予定の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」における教育目標に関する行動枠組みドラフティング・グループが開催されました。ユネスコ、ユニセフを始めとする教育関係国際機関などともに、加盟国のアジア大洋州地域グループを代表して、我が国から広島大学教育開発国際協力研究センター長の吉田和浩教授ほか政府関係者が出席し、教育目標の実現に向けた取組の在り方について議論を行いました。

 

本会合においては、行動枠組みに、教育目標を実現するための各国等の取組のほか、国際的なガバナンスやパートナーシップ、モニタリングの在り方についても記載する方向で一致しました。本行動枠組みは、10月1日~2日に開催予定の次回ドラフティング・グループ会合において最終案を作成し、11月4日に開催予定の教育関係閣僚級会合において最終的に採択される予定であり、我が国は引き続き主導的役割を担っていく予定です。

 

 

ユネスコ関連サイト

http://www.unesco.org/new/en/education/themes/leading-the-international-agenda/education-for-all/

 

 

 

 

8月27日:香川県知事の来訪

 

8月27日、浜田恵造香川県知事一行が、同県の文化推進活動などのためパリを来訪した際、当代表部を訪問しました。浜田知事と佐藤大使は、ユネスコ世界遺産などについてと意見交換を行い、知事からは特に「四国八十八箇所霊場と遍路道」の将来の世界遺産登録を目指した香川県の取組ついてお話いただきました。

 

「四国八十八箇所霊場と遍路道」は、徳島県・高知県・愛媛県・香川県の4県からなる四国を全周して、弘法大使ゆかりの霊場を巡る1,400㎞に及ぶ壮大な霊場巡拝です。また、同遍路は弘法大使への「信仰」と修行を実践する「場」、そしてそれを支える「地域」の3者が一体となって、現在まで継承されてきました。

浜田知事と佐藤大使

意見交換の様子

 

 

 

7月21日:姫路市長一行の来訪

 

7月21日、石見利勝姫路市長一行が、同市の文化交流事業などのためパリを来訪した際、当代表部を訪問しました。石見市長と佐藤大使は、世界遺産・姫路城の世界への効果的な発信や、同遺産の適切な保存のための姫路市の取組などについて、意見交換を行いました。

 

姫路城は、国宝四城の1つに数えられ、シラサギが羽を広げたような姿から「白鷺城」の愛称で親しまれており、その大天守は慶長14(1609)年に建築されたものです。1993年、奈良の法隆寺とともに、日本で初の世界遺産に登録されました。

 

 

石見市長一行と佐藤大使

 

 

 

 

7月3日:三重大学の来訪

 

7月3日、三重大学の駒田学長ほか7名が、当代表部奈良臨時代理大使を訪問しました。一行は、パリ日本文化会館において開催された「忍者文化研究プロジェクト レクチャー・デモンストレーション2015」などに出席するため当地を訪れました。

 

駒田学長より、「忍者”Ninja”の知恵を活かした人にやさしい循環型社会の構築」という文理融合型の研究について紹介がありました。また、世界の高等教育機関を結ぶネットワークとしてのユネスコチェアや、UNITWIN(大学間提携計画)など、ユネスコのプログラムを活用した更なる取組みなどについて意見交換を行いました。

 

 

三重大学一行との記念撮影
三重大学一行との記念撮影

忍者に関する研究読本

(写真提供:三重大学) (写真提供:三重大学)

忍者文化研究プロジェクト レクチャー・デモンストレーション2015」
(於:パリ日本文化会館)

 

 

 

61日~12日:世界海洋の日(68日)記念美術展 
『伊東昭義展 奇跡の海』

 

 

6月1日から12日まで、ユネスコ本部にて、海洋写真展「伊東昭義展 奇跡の海ーMiracles Under The Waves」が開催され、ボコバ事務局長ほか、事務局幹部や各国代表部の関係者が多数鑑賞しました。本写真展は、ユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)の招きにより、6月8日の「世界海洋の日(World Oceans Day)」を記念して行われ、沖縄の美ら島大使でもあるフォトアーティストの伊東昭義氏の海の作品(慶良間(けらま)諸島、伊豆など)が展示されました。

 

伊東昭義氏とボコバ事務局長

伊東昭義氏とボコバ事務局長

『伊東昭義展 奇跡の海』展示作品(会場:パ・ペルデュホール) 『伊東昭義展 奇跡の海』展示作品(会場:パ・ペルデュホール)
『伊東昭義展 奇跡の海』展示作品(会場:パ・ペルデュホール) 『伊東昭義展 奇跡の海』展示作品(会場:パ・ペルデュホール)

『伊東昭義展 奇跡の海』展示作品(会場:パ・ペルデュホール)

 

 

 

61日~12日:世界海洋の日(68日)記念美術展 『伊東昭義展 奇跡の海』

 

6月1日から12日まで,ユネスコ本部にて,海洋写真展「伊東昭義展 奇跡の海ーMiracles Under The Waves」が開催されます。本写真展は,ユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)の招きにより,が6月8日の「世界海洋の日(World Oceans Day)」を記念して行う各種行事の一環として,ユネスコ本部内で約二週間に亘り,沖縄の美ら島大使でもあるフォトアーティストの伊東昭義氏の国定公園慶良間諸島,伊豆などの海の作品を展示するものです。「世界海洋の日」である6月8日には,ユネスコ本部でボコバ事務局長やパラオ大統領などの要人が出席し,海洋が気候システムに果たす様々な役割を若者をはじめ幅広い層に訴える各種会議が行われる予定です。
『伊東昭義展 奇跡の海』開催日程
日時:2015年6月1日~12日 9:00~17:30(土日除く)
会場:ユネスコ本部フォントノワ庁舎 パ・ペルデュホール(Salle Des Pas Perdus) 

7 place Fontenoy, 75007 Paris

入場:無料(要身分証明書)

http://www.unesco.org/new/en/unesco/events/prizes-and-celebrations/celebrations/international-days/world-oceans-day-2015/wod-celebration-2015/

 

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5月5日 : クールジャパン「日本人の智恵」

 

5月5日、ユネスコ本部に於いて、当代表部と一般財団法人本願寺文化興隆財団の共催事業「クールジャパン:日本人の智恵」が行われました。本事業では、大谷暢順同財団理事長及び中根一幸外務大臣政務官による挨拶、トマ・パリ市長代理による祝辞に続き、①狂言解説・レクチャー/デモンストレーション、②人間国宝である野村万作氏一門による狂言上演、③シンポジウム「クールジャパン:日本人の智恵」(パネリスト:山東昭子参議院議員、大谷理事長、新美外務省文化審議官、ピット・ソルボンヌ大学(パリ第4大学)元学長)、④DVD「日本人の知恵」等上映、⑤ジャポニスム振興会パリ支部発足記念コンサートが行われました(全体司会者:グリオレ・フランス国立東洋言語文化大学日本言語文化学部教授)。
本イベントには、本邦より来訪した日仏友好議員連盟所属の石井正弘参議院議員及び二之湯武史参議院議員に加え、各国ユネスコ代表部大使、ユネスコ事務局関係者、文化関係者、日本関連機関関係者等を含め約500名が出席し、ユネスコ本部で最も収容人数の多い本会議場一階席をほぼ埋め尽くす程の大盛況となりました。多数の出席者より、プログラム全体を通じ、日本人の精神性を含めた多様な日本文化の魅力につき理解を深めることができたとの声が聞かれました。

 

石田幸雄氏による狂言解説・レクチャー/デモンストレーション

 

野村万作氏(人間国宝)一門による狂言上演

 

野村万作氏(人間国宝)一門による狂言上演

 

シンポジウム「クールジャパン:日本人の智恵」
((左から)モデレーター:グリオレ・フランス国立東洋言語文化大学日本言語文化学部教授、

パネリスト:大谷理事長、山東昭子参議院議員、新美外務省文化審議官、

ピット・ソルボンヌ大学(パリ第4大学)元学長)

 

ジャポニスム振興会パリ支部発足記念コンサート

 

DVD「日本人の智恵」上映

 

会場の様子

 

 

 

 

48日~23日:第196回ユネスコ執行委員会

 

4月8日から23日、第196回ユネスコ執行委員会が開催されました。執行委員会は、ユネスコのプログラムや予算を検討するために年に2回、執行委員国(58か国:任期4年)の代表が集まり議論を行う会議であり、我が国は 1951年のユネスコ加盟の翌52年から継続して委員国に選出されています。


13日に行われた全体会合では、ボコバ・ユネスコ事務局長の開会演説(原文)に続いて各執行委員国の演説が行われ、佐藤大使からは、文化・教育・科学等の分野におけるユネスコへの日本の貢献、役割等について言及しました(原文)。


今季執行委員会では、次期2カ年予算(2016~2017年度)、ポスト2015年教育アジェンダやその行動枠組のあり方について話し合いが行われたほか、ISILを始めとするテロリストによる攻撃に晒されるイラクやシリア等紛争地域の文化財保護、ジャーナリストの安全、体育・スポーツに関する国際憲章の改正等、現在の国際社会においてますますユネスコの役割が高まる分野に関して、加盟国間で活発な議論が行われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボコバ事務局開会演説
全体会合で演説を行う佐藤大使

全体会合で演説を行う佐藤大使
© UNESCO / C. Bailleul

ボコバ事務局開会演説

© UNESCO / C. Bailleul

執行委議長による総括

 

議場の様子

執行委議長による総括

© UNESCO / C. Bailleul

議場の様子

© UNESCO / C. Bailleul

 

 

 

4月8日:「シリア・イラク危機に対するユネスコの取組みに関する情報会合」(於:ユネスコ本部)

 

イラク、シリアでISILの文化財破壊行為が続く中、ユネスコ事務局においてユネスコの取り組みを説明する情報会議が開催され、多くの加盟国が出席しました。「現在、イラクやシリアで起こっている惨事を私は文化浄化(Cultural cleansing)と呼び非難している。仏のファビウス外相は文化虐殺(Cultural genocide)と称した。」会議の冒頭、ボコバ事務局長は加盟国に訴えました。イラクやシリアでISILの文化財破壊が続いている中、ユネスコは、テロリストの資金源となっている文化財の不法な収奪や博物館収蔵品の輸出入の取り締まり、流出する難民への教育支援などに取り組んでいます。その中でも日本が2月に補正予算で150万ドルの拠出を決定したバグダードにあるイラク国立博物館における予防的対策のためのプロジェクトは時宜を得た支援として、事務局や加盟国から謝意が表明されています。この事業は、差し迫った危機に晒されているイラクの博物館や考古学的価値のある史跡を守るために、収蔵品の緊急移転や史跡の保護支援、文化財の目録作りなどと様々な取り組みを行うものです。目録が整ってないため、大量の盗難にあった場合に収蔵品を取り戻す術がなくなるといった事態を防ぐこともできます。
2015年2月12日に国連安全保障理事会で採択された決議2199においてはユネスコはイラクとシリアの文化的財産を守る適切な措置を取るように要請されています。ボコバ事務局長は昨年以来自ら2度イラクを訪問し、若者を中心にイラクの文化財保護を呼びかける「Unite4Heritage」キャンペーンを立ち上げたり、インターポールや国際博物館会議、世界税関機関など関連機関に呼びかけ、不法輸出取引に関する情報交換や対応の調整を行ったり、様々な取り組みを行っています。人類共通の遺産であるイラク、シリアの文化財の保護のためユネスコとともに日本は支援を行っていきます。

 

 

破壊されたサイト Confiscated statue from the site of Palmyra
破壊されたサイト ©UNESCO / Prof.Abdulkarim Confiscated statue from the site of Palmyra © UNESCO (シリア)

会場の様子

 
会場の様子 © UNESCO / P. Chiang-Joo  

 

 

 

4月2日 : 佐藤大使の信任状提出

 

4月2日、佐藤大使はボコバ・ユネスコ事務局長へ信任状を提出し、ユネスコ日本政府代表部特命全権大使として正式に着任しました。ボコバ事務局長は、佐藤大使の着任を心から歓迎し、これまでのユネスコの活動に対する日本の協力に改めて謝意を表明しました。佐藤大使からは、日本とユネスコ間の協力関係を更に発展させるべく、ボコバ事務局長と連携しつつ、引き続きユネスコの活動に積極的に参画・貢献していきたい旨述べました。

佐藤大使 佐藤大使

© UNESCO/P. Chiang-Joo

© UNESCO/P. Chiang-Joo

 

佐藤大使

© UNESCO/P. Chiang-Joo

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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