第31回「人間と生物圏(MAB)」計画国際調整理事会の開催(2019年6月17~20日) (ユネスコ・エコパークに「甲武信」(山梨県・埼玉県・長野県・東京都)が新規登録)

令和元年6月21日
会議で我が国の活動状況を報告する 磯田博子筑波大教授
「甲武信」の新規登録決定
令和元年6月17日~20日、パリのユネスコ本部において第31回「人間と生物圏(MAB)」計画国際調整理事会が開催されました。

MAB計画は、1971年から続いているユネスコの代表的な事業のひとつで、生態系の保全と持続可能な利活用の調和を目的に、保護・保全だけでなく自然と人間社会の共生のための取組を促進する事業です。この事業の中では、「(1)保全機能」、「(2)経済と社会の発展」、「(3)学術的支援」の三つの機能をもつ地域を「生物圏保存地域(日本国内では「エコパーク」と呼んでいます。)として登録しています(登録は1976年から行われていますが、(2)の観点は1995年に追加されました。)。

今回の会合では、各国から申請のあった「生物圏保存地域(日本名:「エコパーク」)」の審査が主要な議題の一つとされていて、我が国から申請していた「甲武信」(山梨県・埼玉県・長野県・東京都)が承認され、新たに登録されることとなりました(我が国としては10件目)。

今次会合では全部で18件の新規登録が承認されており、エスワティニ王国が初の登録、ノルウェーは自主的な取り下げ以来22年ぶりの新規登録となりました。また、中央アフリカ、デンマーク及び米国からそれぞれ1件ずつ自主的な取り下げがあったので、全世界の生物圏保存地域は、124カ国で701件となります。
 

今回の審査結果の詳細について、ユネスコ及び文部科学省のサイトも御参照下さい。
 

https://en.unesco.org/news/18-new-sites-join-unescos-world-network-biosphere-reserves
 

http://www.mext.go.jp/unesco/001/2019/1418143.htm